ボリウッドって何語映画?トリウッドがアツい!?インドの映画産業を言語と場所別におさらい
『RRR』を超えるメガヒット作を生んだ”サンダルウッド”
カルナータカ州名産の香木・白檀の英語名を冠し“サンダルウッド”と呼ばれるのが、バンガロールを拠点とするカンナダ語の映画産業。1960年代にはパラレルシネマと呼ばれるニューウェーブムーブメントの発展に貢献したが、メインストリームではインド全域や世界をにぎわすヒット作には恵まれてこなかった。
しかし、昨年インドだけで約160億円を稼ぎ出して、『RRR』を上回り2022年のインドNo.1映画に輝いた作品が爆誕。それが『K.G.F: CHAPTER 2』。日本では7月14日から前作『K.G.F: CHAPTER 1』(18)と同時公開される。
本シリーズは、幼い頃に母を亡くしたロッキーがマフィアの世界で成り上がっていく様を、金鉱地区の権利を巡る争いと共に描くクライムアクション。主演のヤシュの人気やパワフルな物語の魅力に加え、ヒットの理由の一つが、カンナダ語作品初の汎インド映画として南インド4言語とヒンディー語の計5言語で製作されたことだろう。
今作で大成功を収めたプラシャーント・ニール監督はトリウッドに招かれ、「バーフバリ」シリーズのプラバースの新作『Salaar(将軍)』を撮影しているとのことで、こちらも動向が楽しみな1作だ。
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聞きなじみのない言語の作品も日本初上陸!
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