『ビースト覚醒』に至る「トランスフォーマー」との歩みをタカラトミーに直撃!「映画を研究することでおもちゃのレベルがどんどん上がっていきました」 - 4ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ビースト覚醒』に至る「トランスフォーマー」との歩みをタカラトミーに直撃!「映画を研究することでおもちゃのレベルがどんどん上がっていきました」

インタビュー

『ビースト覚醒』に至る「トランスフォーマー」との歩みをタカラトミーに直撃!「映画を研究することでおもちゃのレベルがどんどん上がっていきました」

「インフェルノは僕が一番好きなキャラであり、4歳くらいの頃に初めて触ったトランスフォーマーのおもちゃ」(巽)

――これまでに担当された「トランスフォーマー」の商品で特に思い入れがあるものを教えてください。

巽「『ビーストウォーズ』のインフェルノですね。僕が一番好きなキャラであり、4歳くらいの頃に初めて触ったトランスフォーマーのおもちゃでもあります。『ビーストウォーズ』を観て育ったので、コミカルさと凶悪な顔のギャップや、(日本語吹替版を担当した声優の)三木眞一郎さんの特徴的な声による『ごっつんこー!』という口グセが好きなんです。その頃からこういうものを作る仕事がしたいと思っていて、ちょうど僕がチームに配属になった時にインフェルノのリメイクの枠が空いていたので『絶対やらせてください!』と。口の開閉やお尻にあるブースターの回転といった稼働にかかるコスト面を含め大変でしたが、インフェルノの印象的なところを押さえ、やり切ったと思える仕上がりになりました」

【写真を見る】「ビーストウォーズ」に登場するインフェルノのアイテムを進化させた「TL-20 プレダコンインフェルノ」
【写真を見る】「ビーストウォーズ」に登場するインフェルノのアイテムを進化させた「TL-20 プレダコンインフェルノ」[c] TOMY. [c] 2023 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM & [R] denote Japan Trademarks.

山田「先ほどお話ししたアーシーは、映画の思い出に浸れるスタジオシリーズのアイテムということでも思い入れがあるので、ぜひ映画と一緒に楽しんでもらえたらと思います。思いの強さだと自分はオプティマスプライム、日本オリジナルで呼ぶところのコンボイですね。大好きすぎてコンボイをデスクにズラーっと飾っているという(笑)。僕はビデオゲーム『Transformers:War for Cybertron』に出てくるオプティマスプライムをリメイクした『スタジオシリーズSS GE-01 オプティマスプライム』を担当させてもらいました。大型のかっちりしたものを作ったのは初めてで、立候補した時には先輩方から『いいの?オプティマスは失敗できないよ』と心配されたんですが、なんとか形にできました。こういうオプティマスかっこいいよね、という思いを子どもたちに渡せる立場になれたのは誇りに思っています!」

これからも魅力的な「トランスフォーマー」の変形トイを作ってください!
これからも魅力的な「トランスフォーマー」の変形トイを作ってください![c] TOMY. [c] 2023 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM & [R] denote Japan Trademarks.

「おもちゃからスタートし、映画化されて7作目まで続いていることに本当にすごいコンテンツだなと思います」(宮内)

――最後に映画シリーズでお好きなシーンやシチュエーションを教えてください。

巽「僕は2作目『トランスフォーマー:リベンジ』の冒頭に登場したキッチンボットです。キッチン中の家電がロボットになっちゃうシーンがめちゃくちゃ好きなんです。日常に変形ロボットがいっぱいいるという、自分にとって夢の生活なので。もう一つは『バンブルビー』の冒頭、主人公が車の下に入るとバンブルビーの顔と目が合って、そこから変形していく流れ。見た目は車であるけれど、中に生命体がちゃんと詰まっているんだという説得力と、コミカルだけどかっこよく、バシッと変形が決まる流れが大好きです」

山田「僕は1作目でオートボットたちが集結して変形するシーンです。大好きなオプティマスの変形をゆっくりとなめ回すように見せるところが大好きです。『オプティマスだ!』と思った瞬間に変形が始まるのですが、ただのロボットじゃなく、それぞれに個性がある生命体だと伝わってくるところも好きですね」


宮内「僕はシーンというよりバンブルビーとサム(シャイア・ラブーフ)の関係の描き方ですね。女の子とのドライブ中に気を利かせていい雰囲気の曲を流してみたり、ポンコツと言われたら怒ったり、相棒として一緒に戦う姿に金属生命体であるトランスフォーマーの魅力が詰まっていると思います。実写シリーズはデザインが違うなどいろんな意見が出るなかで、説得力ある映像で『これがトランスフォーマーだ!』と思わせる作品にしてくれました。おもちゃからスタートし、映画化されて7作目まで続いていることに、改めて本当にすごいコンテンツだなと思います。来年は40周年なので、さらに『トランスフォーマー』を盛り上げていきたいですね!」

取材・文/神武団四郎

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