これが「呪怨 THE LIVE」の全貌だ!360度回転するステージで、伽椰子の恐怖を体感|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
これが「呪怨 THE LIVE」の全貌だ!360度回転するステージで、伽椰子の恐怖を体感

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これが「呪怨 THE LIVE」の全貌だ!360度回転するステージで、伽椰子の恐怖を体感

最新作『ミンナのウタ』が公開中の清水崇監督が2000年に手掛け、後に製作された劇場版シリーズと共に“Jホラー”ブームを牽引したオリジナルビデオ映画『呪怨』『呪怨2』。同作を原作とした体感型ホラーショー「呪怨 THE LIVE」が8月12日にこくみん共済coopホール/スペース・ゼロで開幕。それに先駆けて行われた公開ゲネプロの模様をレポートしていこう。

【写真を見る】どの席に座っても、伽椰子と俊雄が目の前に…公開ゲネプロから会場中は悲鳴だらけ
【写真を見る】どの席に座っても、伽椰子と俊雄が目の前に…公開ゲネプロから会場中は悲鳴だらけ[c]清水崇・東映ビデオ/『呪怨 THE LIVE』製作委員会

伽椰子と俊雄という世界的ホラーアイコンを生みだした「呪怨」シリーズの原点ともいえるビデオ版『呪怨』では、不登校の児童・佐伯俊雄の家を訪れた小学校教員の小林俊介が次々と不可解なものに遭遇するエピソードと、佐伯家の後に移り住んできた村上家のエピソードが展開。続くビデオ版『呪怨2』では、売りに出された“あの家”を持て余す不動産業者の鈴木達也と、その妹で霊感を持つ響子を中心に、恐怖の連鎖が拡大していく様が描かれていった。

圧巻のセットと舞台ならではの構成!「呪怨」の世界が目の前に…

今回行われるライブエンタテイメント「呪怨 THE LIVE」は、数々のお化け屋敷をプロデュースしてきた五味弘文が恐怖監修を務め、劇場全体を使って観客を「呪怨」の世界へと引きずり込む様々な仕掛けが盛り込まれている。劇場内に入るとまず目を引くのは、ステージを360度取り囲むように配置された客席と、その中央にそびえたつ圧巻の美術セット。ここで現実と物語、佐伯家と小林家、そしてキャストと観客が共存する恐怖空間が生みだされていくということか。


2000年に発売されたオリジナルビデオ版『呪怨』『呪怨2』を原作にした「呪怨 THE LIVE」
2000年に発売されたオリジナルビデオ版『呪怨』『呪怨2』を原作にした「呪怨 THE LIVE」[c]清水崇・東映ビデオ/『呪怨 THE LIVE』製作委員会

いまかいまかと開演を待つ観客の緊張感をさらに煽るようなアナウンスに促されて幕が上がると、たちまち“体感型ホラーショー”と呼ぶに相応しい臨場感と共に、身の毛もよだつような展開が畳みかけるように襲ってくる。実力派キャストたちが体現する、血の通った普通の日常と人間が持つ醜悪さや嫉妬心、狂気や怨念の対比。そしてもちろん伽椰子と俊雄の登場…。

「呪怨」シリーズといえば、複数の登場人物の視点によって物語が運ばれ、ありとあらゆる時間や空間が交錯しながら、引き寄せられるように“家”へと集約されていくオムニバス的な構成が恐怖を増幅させてきた。それにリスペクトを捧げつつも、あえて同時進行で見せるという演出も舞台ならではの手法。

舞台ならではの演出を織り交ぜ、「呪怨」の恐怖を臨場感たっぷりに見せつける
舞台ならではの演出を織り交ぜ、「呪怨」の恐怖を臨場感たっぷりに見せつける[c]清水崇・東映ビデオ/『呪怨 THE LIVE』製作委員会

さらに中央ステージに組まれた舞台セットが回転し、大画面に映しだされていくプロジェクションマッピングも見事。舞台が終盤に向かうにつれて、登場人物だけでなく観客も窮地に立たされていく恐怖演出に、心拍数は上がりっぱなし。従来の舞台観劇では味わえないような恐怖の連続に、会場の至るところから悲鳴が上がっていた。

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