観て楽しむ、味わって楽しむ映画たち…カクテルバー「八月の鯨」でとっておきの1本を味わおう!
飲めない人でも安心!ノンアルコールカクテル
そしてアルコールが飲めない、得意ではない人は、ノンアルコールカクテルをオーダーすることも可能だ。ただし、なんでも好きなタイトルを注文したり、メニューにあるカクテルをノンアルコールにしたいと頼んだりすることは基本的にはできないので注意してほしい。バーテンダーの方に飲みたい味やイメージなどを伝えることで、ノンアルコールに対応可能な作品のカクテルを提供してもらえる。今回は以下の2作品のノンアルコールカクテルを作っていただいた。
●ピュアな子どもたちのラブストーリー『小さな恋のメロディ』
少年少女の初恋を描いたラブストーリー『小さな恋のメロディ』(71)。メロディ(トレイシー・ハイド)という名前の少女に恋をした11歳のダニエル(マーク・レスター)。しだいに惹かれ合った2人は結婚を誓い合うも、幼い彼らの話を親も教師たちも真剣に取り合おうとしない。子どもたちはそんな大人たちに反旗を翻し、ある行動を起こす。
幼いダニエルとメロディのまっすぐな青春を表したかのような透き通る青色が目を引くドリンクは、モナンのライチのシロップ、ブルーキュラソーシロップ、レモンジュース、ソーダという爽やかなラインナップ。甘いというよりも見た目通り爽やかな味わいだ。
●インターネット世界が紡ぐ希望『竜とそばかすの姫』
もう1本は、現実世界と仮想世界、2つの世界を舞台にした『竜とそばかすの姫』(21)。現実の自分と違う人生を歩むことができる仮想世界“U“で、田舎に住む17歳の少女すず(声:中村佳穂)は絶大な人気を誇る歌姫ベルとして注目を浴びていた。そんなある日、ベルのコンサートに“U”の世界で恐れられる竜(声:佐藤健)が姿を現す。
グラスの上に乗せられたメロンの上に一輪の薔薇を挿し、クジラの上で歌うベルを表現。作品を鑑賞したことがある人にはひと目で「あのシーンだ!」となるビジュアルに仕上がっている。クランベリージュースにローズシロップの組み合わせは、酸味がありつつも甘い味わい。ローズの香りがほんのり漂う、おしゃれなノンアルコールカクテルとなっている。
「八月の鯨」は、映画をよりもっと好きになれる場所
鑑賞した映画をカクテルとして味わうことができる「八月の鯨」。ドリンクを目や舌で堪能するのはもちろん、どのシーンやキャラクターをイメージして作られたのかを考えながら、再び作品に想いを馳せることも…。また、注文の仕方が異なるノンアルコールカクテルは、目の前にドリンクが運ばれてくるその瞬間まで、どの作品が出てくるのか、ドキドキとワクワクを楽しむことができる。「八月の鯨」では、好きな作品がより忘れない作品になる経験と、新たな作品との出会いが待っているので、ぜひ訪れてみてほしい。
文/高木郁