キアヌ・リーブスが大阪へ!キルカウントも過去最多の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は“IMAX推し”
キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋ジョン・ウィックを演じる人気アクションシリーズの最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が本日より日本公開を迎えた。“報い”を意味する“コンセクエンス(=consequence)”と題された本作では、ついにジョンが裏社会を牛耳る組織“主席連合”との決着に向けて動きだす。
アクションはもちろん、ドラマ性もロケーションも、なにからなにまでシリーズ最大級のスケールで描きだされた本作をしっかりと堪能するなら、やはりIMAX一択だろう。そこで本稿ではシリーズのこれまでを振り返りながら、最新作をIMAXで観るうえでの注目ポイントを紹介していこう。
キアヌの超絶アクションがさらに進化!前代未聞のシリーズを数字でプレイバック
まずはこれまでのシリーズを簡単におさらいしていこう。シリーズ1作目の『ジョン・ウィック』(14)では、数々の伝説を残して足を洗った殺し屋のジョン・ウィックが、最愛の妻が遺した愛犬を殺されたことをきっかけに裏社会へと復帰。殺し屋たちの最重要拠点であるニューヨークのコンチネンタルホテルの支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)に協力をあおぎ、ジョンは単身でロシアンマフィアの壊滅に乗り出す。
続く2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(16)は、1作目の数日後から物語が始まる。かつて“血の誓印”を交わしたイタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)から仕事を依頼されるも断るジョン。するとその報復として、亡き妻との思い出が詰まった家を爆破されてしまう。新たな復讐に燃えるジョンは、次々と襲いくる殺し屋たちを薙ぎ倒しながらイタリアンマフィアを殲滅に追い込んでいくのだが、そのなかで裏社会の重要な掟を破ってしまうことに。
“聖域”であるコンチネンタルホテルでの“不殺の掟”。それを破ったために主席連合から追われることになる『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)。懸賞金をかけられニューヨーク中の暗殺者からねらわれる羽目になったジョンは、満身創痍ではるばるアフリカのモロッコへ。主席連合の“首長”との対面を経て、再びニューヨークへ戻ったジョンは、聖域が解除されたコンチネンタルホテルで繰り広げられる壮絶な戦いに身を投じていく。
シリーズを重ねるごとにスケールアップしていくのはもちろん、興収も批評も常に右肩上がりなのが「ジョン・ウィック」シリーズの恐るべきところ。2000万ドルで製作された1作目の全世界興収は8600万ドル。それが2作目で製作費4000万ドル、全世界興収1億7600万ドルへと倍増し、続く3作目では7500万ドルの製作費をかけながらその4倍以上となる全世界興収3億2000万ドルを記録。そして製作費1億ドルの大台に突入した本作では、すでにシリーズ最高成績となる全世界興収4億2600万ドルを記録している。
また、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合も、1作目の86%、2作目・3作目の89%から、さらに上昇して今作はなんと94%。これはリーブスのこれまでの実写出演作のなかで『スピード』(94)に次ぐ高評価。観客からの好意的評価の割合も93%とすこぶる高く、こちらの数字はリーブスの実写出演作のなかでナンバーワンとなっている。
そんな前代未聞の記録を次々と打ち立てている「ジョン・ウィック」シリーズ。引き続き「マトリックス」シリーズでスタントマンを務めていたことでも知られるリーブスの盟友チャド・スタエルスキ監督がメガホンをとるとなれば、これまで以上に妥協のないアクションが炸裂していることは確約されたようなもの。海外メディアの集計によると、今作の“キルカウント”(劇中でジョンが殺す敵の数)はシリーズ最多。1作目の77人、2作目の128人、3作目の85〜94人と、すでにシリーズ3作で300人弱を殺めてきたジョンだが、今作だけでなんと140人も葬っている。
まさに“壮絶”“超絶”という表現が相応しいほどの激しい戦いが描かれる本作を、壁一面の巨大スクリーンとクリアで成功な音響に身体の芯まで伝わる重低音など、全身で映画の世界を感じることができるIMAXで観るとなれば、いったいどんな映画体験が待っているのか。ここからは具体的なシーンを紹介しながら紐解いていこう。