憧れのレースマシンが熱い火花を散らす!映画『グランツーリスモ』の劇中車両を紹介
スーパーマシンたちが熱いデッドヒートを繰り広げる!
●ニッサン GT-R NISMO GT3
「ニッサン GT-R NISMO GT3」は日産GT-Rの血統を受け継いだレーシングマシン。2012年の発売以来、国内外の数々のレースで活躍している。5.5リットルV型8気筒を搭載した本作のヒーローカーで、劇中では主人公のヤン・マーデンボロー(アーチー・マデクウィ)がハンドルを握り、並み居るスーパーマシンと激しいデッドヒートを繰り広げる。レースシーンのほか、GTアカデミー練習生の訓練にも使用され、選考レースでは5台のNISMO GT3が火花を散らした。撮影のために予備車を入れて22台が用意されたという。
●ランボルギーニ・ウラカン GT3
イタリアのスーパーカーメーカー、ランボルギーニの市販車ウラカン LP 610-4をベースにした「ランボルギーニ・ウラカン GT3」。ウラカンは2014年に発表されたスポーツカーで、ランボルギーニのデザインディレクターによると、ルーフのラインは日本の折り紙をヒントにしたという。市販車と同じ直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載し、2015年よりレースに投入された。映画ではヤンのライバルが搭乗し、クロームゴールドのマシンが危険な走行でヤンを翻弄する。
●コルベット C8.R GT3
アメリカのトップ自動車メーカー、ゼネラルモータースのシボレーブランドを代表するスポーツカー、コルベット・スティングレイをベースにした「コルベット C8.R GT3」。1999年以来、100を超えるレースで勝利し、北米のプロスポーツカーチームとして最多勝利記録を誇る「コルベット・レーシング」による8代目のレーシングカーだ。エンジンは5.5リットルV型8気筒。2020年より実戦に投入された。
●アウディ R8 LMS GT3
「アウディ R8 LMS GT3」はドイツの高級自動車メーカーで創業以来レースに積極的に参加してきた、アウディのAudi R8をベースにしたレーシングマシン。2009年からレースに投入され、バージョンアップしながら現在に至る。市販モデルと多くのパーツを共有し、エンジンも同じV10 5.2Lを搭載しているが、大幅にチューンナップし後輪駆動になっている。
●ポルシェ 911 GT3R
ドイツの自動車メーカー、ポルシェの911をベースにしたレーシングマシン「ポルシェ 911 GT3R」。映画に登場したのは2012年モデルのようで、4リッター6気筒水平対向エンジンを搭載。レースマシンとしては911 GT3 Cupと、GT3より上のクラスGT2向けの911 GT3 RSRがあり、その中間に位置するモデル。
●マクラーレン 720S GT3
イギリスの高級スポーツカーメーカー、マクラーレン・オートモーティブのマクラーレン720Sをベースにした「マクラーレン 720S GT3」。2018年にレースデビュー。軽量カーボンファイバー製シャーシにレーシング仕様の4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。サスペンションやボディなど約90%のパーツがレース仕様に変更、最適化されている。
●フォード GT
アメリカの自動車メーカー、フォード・モーターが2015年に発表したフォードGTをベースにしたレースマシンが「フォード GT」。エンジンには3.5リッターV6エコブーストターボを搭載。このベースカーは『フォードvsフェラーリ』(19)でクリスチャン・ベール演じるケン・マイルズが乗ったフォードGT40の後継車だ。
●アストンマーティン・ヴァンテージ GT3
「アストンマーティン・ヴァンテージ GT3」はイギリスの自動車メーカー、アストンマーティンが誇る英国を代表するスポーツカー、アストンマーティン・ヴァンテージ V8をベースにしたレースマシン。10年以上にわたって活躍したV12 ヴァンテージGT3の後継車で、4リッターV8ツインターボエンジンのレーシング仕様をフロントに搭載。2018年にニュルブルクリンクでデビューした。
ほかにも、フェラーリ 488 GT3 EVOやBMW M6 GT3、レクサス RC FGT3、シボレー・カマロ GT3、フォード・ムスタング GT3といったスーパーマシンが登場。白熱のデッドヒートを繰り広げる。劇中のレースシーンはスピーディだが、わかりやすいカラーリングが施されていたり、ゲーム画面のようにヒーローカーにフラグが立てられていたりするなど、視覚的に全容を把握しやすい作りになっている。エンジン音を激しく吹き鳴らすマシンたちの攻防から一瞬たりとも目が離せない!
文/神武団四郎