童貞たちの青春コメディから『ミュータント・タートルズ』まで!コメディでヒットを連発するセス・ローゲンの作り手としての足跡|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
童貞たちの青春コメディから『ミュータント・タートルズ』まで!コメディでヒットを連発するセス・ローゲンの作り手としての足跡

コラム

童貞たちの青春コメディから『ミュータント・タートルズ』まで!コメディでヒットを連発するセス・ローゲンの作り手としての足跡

ティーンエイジャーの“カメ”4人組が、謎の犯罪組織を率いる正体不明の大悪党を捕まえるべく奮闘する『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(公開中)。多感なティーンの一面をみずみずしく描きだす本作のキーパーソンが、タートルズに立ちはだかるビーバップの声を演じ、製作も務めているセス・ローゲンだ。

【写真を見る】下ネタ映画から人気アニメまで手がける、作り手としても大活躍中の俳優とは?(『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』 )
【写真を見る】下ネタ映画から人気アニメまで手がける、作り手としても大活躍中の俳優とは?(『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』 )[c] 2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.

1999年から放映されたドラマ「フリークス学園」で俳優デビューを果たすと、同作の製作総指揮を務めたジャド・アパトー組の1人としてモジャ髭ルックスと「ガハハハハ」という豪快な笑い声でインパクトを放ち、コメディを中心に数々の作品に出演してきたセス・ローゲン。加えて、脚本や製作など映画の作り手としても多くの作品を世に送りだしてきたので、その歩みを振り返っていきたい。

ジャド・アパトー組の作り手として存在感を発揮

「フリークス学園」でアパトーの目に留まると、テレビシリーズ「Undeclared」の脚本や、初めて共同プロデューサーを務めた『40歳の童貞男』(05)、主演兼製作総指揮の『無ケーカクの命中男 ノックトアップ』(07)など、アパトー関連作品で“作り手”としても早くから才能を発揮していくローゲン。

13歳の時に初稿を書き上げたという『スーパーバッド 童貞ウォーズ』
13歳の時に初稿を書き上げたという『スーパーバッド 童貞ウォーズ』[c]Columbia Pictures/courtesy Everett Collection

なかでも『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07)は、学生時代からの盟友エヴァン・ゴールドバーグと共に脚本&製作総指揮を担当した飛躍の1作。2人が13歳の頃に書き上げた脚本をベースとしたこの作品は、冴えない高校生3人組が意中の女の子に好かれるために酒を求めて奔走する様子を笑いと友情交じりに描いたほろ苦青春もので、カルト的な人気を獲得。

セス・ローゲンははちゃめちゃな警官役でも出演している(『スーパーバッド 童貞ウォーズ』)
セス・ローゲンははちゃめちゃな警官役でも出演している(『スーパーバッド 童貞ウォーズ』)[c]Columbia Pictures/courtesy Everett Collection

また主演に加え、ゴールドバーグと共同で原案・脚本・製作総指揮を務めた『スモーキング・ハイ』(08)でも、マリファナ中毒とその売人が殺人事件に巻き込まれながら先々で騒動を繰り広げるラブロマンス・コメディを作り上げるなど、アパトーギャングの一員としていい意味でくだらない作品を生みだしてきた。

盟友ジェームズ・フランコとのブロマンスムービー『スモーキング・ハイ』
盟友ジェームズ・フランコとのブロマンスムービー『スモーキング・ハイ』[c] Columbia/courtesy Everett Collection


ポイント・グレイ・ピクチャーズでより精力的に映画作りに邁進

その後、2011年にはアパトーの元を離れ、ゴールドバーグと共にポイント・グレイ・ピクチャーズを設立。記念すべき1作目として製作したのが、癌を患った若者を題材としたコメディドラマ『50/50 フィフティ・フィフティ』(11)だ。

時には真面目な題材も手がけてきた(『50/50 フィフティ・フィフティ』)
時には真面目な題材も手がけてきた(『50/50 フィフティ・フィフティ』)[c]Summit Entertainment/Courtesy Everett Collection

さらにジェームズ・フランコ、ジョナ・ヒル、マイケル・セラ、ジェイ・バルシェル、クリストファー・ミンツ=プラッセなど仲良し俳優が本人役で集合した終末コメディ『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』(13)では、ゴールドバーグと共に監督デビューも果たした。

友達大集合な悪ノリ映画『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』で監督デビュー
友達大集合な悪ノリ映画『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』で監督デビュー[c]Sony Pictures/Courtesy Everett Collection

ポイント・グレイ・ピクチャーズでもやはりコメディが中心となり、北朝鮮をイジり倒して公開時にいろいろとややこしいことになった『ザ・インタビュー』(14)や、R-15指定の下ネタ満載アニメ『ソーセージ・パーティー』(16)などの話題作を連発してきた。

ハッキング騒ぎにまで発展した『ザ・インタビュー』
ハッキング騒ぎにまで発展した『ザ・インタビュー』[c]Columbia Pictures/courtesy Everett Collection

『ソーセージ・パーティー』では下品をところん突き詰めていく
『ソーセージ・パーティー』では下品をところん突き詰めていく[c] Sony Pictures Releasing /Courtesy Everett Collection

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