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ゆきぽよが若い世代にこそ『BAD LANDS バッド・ランズ』を観てほしい理由「一度負けてもネリみたいに絶対なれる!」

インタビュー

ゆきぽよが若い世代にこそ『BAD LANDS バッド・ランズ』を観てほしい理由「一度負けてもネリみたいに絶対なれる!」

「つらい経験をバネにして、超強い女になったネリはカッコいい」

安藤サクラの硬軟自在の演技にゆきぽよも驚愕!
安藤サクラの硬軟自在の演技にゆきぽよも驚愕![c]2023『BAD LANDS』製作委員会

弟のジョーのみならず、受け子のホームレスなど、周りからも頼りにされるネリだが、過去が少しずつ明らかになるにつれて、そのあまりに壮絶な経験に思わず胸がふさぐ。ゆきぽよも、「幼少期にメチャクチャなハードルを乗り越えてきた人ですよね。しかも、東京に上京してからもまた酷い目に遭って…。でも、ネリのような目に遭う女の子って、現実にも結構いるんじゃないでしょうか。頼れるところもなく、どうしようと途方に暮れた時に手を差し伸べてくれた人と恋に落ちたと思ったら、一転してひどいことをされる、みたいな…。ネリは、そういうところから抜け出す術を自分で探して、こんなに強くなって生きているからこそ、カッコよく見えるのだと思います」と力を込める。

だからこそ若い女性に、本作を観て欲しいと語る。「あんな風に男に酷い目に遭わされながらも、それをバネにして力に変えて、超強い女になる。そういう、自分で生きる道を切り拓いていくたくましい女性に私もなりたいな、って思いました。というのも、私も失恋したら病むタイプなので。ただ、私は殴られるタイプでもないし、喧嘩をしても勝っちゃうのですが(笑)。みんなにも、ひどい恋愛きっかけでつらい人生を送ることになる女性にならないで欲しくて。もちろん、犯罪に手を染めてもいいわけじゃないけれど、本作を観ると、一度負けてもネリみたいに自力で立ち上がれる女性になれる、絶対こうなれるんだって思えるから!」とキッパリ。

ネリを執拗に追う男、ゴヤ・コーポレーション会長の胡屋を演じる淵上泰史
ネリを執拗に追う男、ゴヤ・コーポレーション会長の胡屋を演じる淵上泰史[c]2023『BAD LANDS』製作委員会

「安藤さんは、どこか不思議な役もすべてこなせてしまう方」

過去と現在で大きく変化するネリを演じた安藤に対しては、「本当にスゴい女優さん。どこか不思議な役も、すべてこなせてしまう方ですよね。本作でも、誰かに依存している時の喋り方と、大阪弁で舌巻きまくりのしゃべり方、勢いのスゴさがまったく違っていて。それも印象的でした」と手放しで絶賛する。続けて、「こういう世界が合ってる女性なんだろうなと思いました。すごくネリが楽しそうに見えて。できれば犯罪に加担せずに強い女性になってくれていたら、もっとよかったんだけどな」と苦笑い。


トラブルばかりを招くジョーをなんだかんだで助けようとするネリ
トラブルばかりを招くジョーをなんだかんだで助けようとするネリ[c]2023『BAD LANDS』製作委員会

一方、ジョーを演じた山田については、「(東京出身の)山田さんの関西弁、すばらしかったですよね。普段のアイドルとしてキラキラしているお顔からは想像できない、悪そうな顔や怖そうな表情などに見入ってしまいました」と感心する。とはいえ、ジョーのせいで、様々な危機が2人に訪れるのだが、仮にピンチに見舞われたら、自分ならどうするかと問うと、「私はピンチを切り抜けようとしないタイプ。されるがままです(笑)」と予想外の回答。それは取材日前日に観たホラー映画で改めて実感したそう。「どうにかして逃げようとするより、“怖い”のほうが勝っちゃって、ただ寝たふりをするだけになりそうです。それでお化けに襲われたら、気絶してそのまま天国に行くコースを選ぶタイプです」と断言する。


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