“最強バディ”演じた安藤サクラ&山田涼介、初共演の感想は?「山田涼介、ヤバい!」「人としても大好き」
「最強のバディ!と思っています」(安藤)
――ネリとジョーによる絶妙な掛け合いが本作の大きな魅力になっていますが、特に印象深いシーンはありますか?
安藤「監督からは、山田くんに対する無茶振りも多かったよね。『涼介、これやってみて』『これ言ってみて』とかいっぱい無茶振りされていた気がします。でも山田くんはそれをすぐに受け入れて、迷いなくお芝居として返してくることができるんです。『すごいな!』と思いました。また、大雪が降った日も印象的です。『こんなに雪が降っているのに、映像に収められないのはなんだかもったいないね』と話していたら、原田監督が『いいじゃん!撮りに行こう』と言ってくださって。すごくいいシーンになっていると思います。本作では、監督の息子さんである(原田)遊人さんが編集を組み立てていらっしゃっているので、そういった決断ができるのも、家族ならではの信頼関係があるからこそなせる技だったのかなとも感じていて。私も家族で映画や現場を作ることがあるので、そういった関係性や絆にとても安心感がありました」
山田「滋賀県の彦根市で撮影をした時に、大雪が降ったんですよね。原田監督と安藤さんと僕でホテルを出た時に、『すごい雪だな…』と驚いたんです。かなり積もっていて、車で進むこともできないので、歩いて行って撮影をしました。『それを活かそう』ということになった時も、やっぱり監督は安藤さんを信頼しているんだなと感じました。安藤さんの一言がなかったら、そのシーンはないわけですから。また今回、関西に生きる人々の生っぽいやり取りができたのは、セリフを被せていくような会話を心がけていたことも大きく影響しているのかなと。原田監督からは、『もっと速く』とセリフのスピードについて演出していただいたことをよく覚えています」
――改めて、ネリとジョーはどのようなコンビになったと思いますか?
安藤「最強のバディ!と思っています。ポンコツだけれど、すごくいいバランスの2人ですよね。そこに宇崎竜童さん演じる曼荼羅が加わって、いいトリオになっています!」
山田「曼荼羅は、本当にいいスパイスになっていますよね。ジョーはとにかくお姉ちゃんのことが大好きで、『ネリ姉のためにあれをしよう、これをしよう』『いまのネリ姉のためになにができるか?』ということをずっと考えながら生きている人なんです。ジョーは自分のことを『サイコパス』だと言っていますし、予告編や作品カットを見ているとクールなやつに見えるんですが、全然そんなことないんですよね」
安藤「全然クールじゃない(笑)!」
山田「陽気な弟です(笑)」
安藤「でも本当にとてもカッコいいので。皆さんにもぜひシビれてほしいです!」
取材・文/成田おり枝