大迫力のゴジラが巨大スクリーンに襲来!“IMAX推し”な『ゴジラ-1.0』で怪獣王の咆哮を全身で体感
“国民的怪獣”に国民的俳優が挑む!豪華キャストの織りなすドラマに没入
遡ること70年前。まだ第二次世界大戦の終結から10年も経たないその時代に、核の恐怖を“怪獣”という存在を通して描きだした『ゴジラ』(54)。それから日本社会は復興し発展を遂げていくなか、その時代その時代にあわせたテーマと共に進化を続けてきた本シリーズが、再び戦後日本を舞台にした物語へと回帰する。
映画の舞台は終戦を迎え、焦土と化した東京。戦争から帰ってきた日本海軍の敷島浩一(神木隆之介)は、そこで身よりも住む家もない大石典子(浜辺美波)という女性と出会い、共に暮らし始める。敷島が戦後処理の特殊任務を請け負う仕事で生計を立てるなか、着々と進んでいく戦後の復興。ところがそこへ、ゴジラが出現することに。
戦争によってなにもかもを失った人々の前に現れ、容赦なく希望を奪っていくゴジラという絶望的な存在。それに立ち向かおうとする敷島をはじめとした登場人物たちの姿。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズでも戦後の復興の最中を生きる市井の人々の暮らしを描きだした山崎監督だからこそ描ける人間ドラマも本作の見どころの一つ。
主人公の敷島役を演じるのは、『ゴーストブック おばけずかん』(21)に続いて山崎監督作品への出演となる神木隆之介。戦争に人生を翻弄されながらも、生き抜くことにこだわり成長していく敷島の強さと弱さの両面を見事に体現していく姿に、現代を生きる我々もいつしか心打たれていく。まだ30歳ながら長いキャリアのなかで様々な役柄に挑んできた“国民的俳優”神木と、ゴジラという“国民的映画”の夢のコラボレーションは必見だ。
ヒロインである典子役には、神木とNHK連続テレビ小説「らんまん」で夫婦役として共演したことも記憶に新しい浜辺美波。また、敷島と典子の隣人として戦後の日本で気丈に生きる太田澄子役を演じる安藤サクラや、敷島と共に特殊任務を請け負う秋津淸治役の佐々木蔵之介。山田裕貴や青木崇高、山崎監督作品の常連でもある吉岡秀隆など、豪華俳優陣が演じる主要登場人物の一人一人に見せ場となるシーンが用意されているのもたまらない。どの登場人物の視点から見ても共感せずはいられないドラマ性の高さは、没入感をより一層高めてくれるIMAXで観ることによってさらに格別なものとなり、感動も増幅するだろう。