JO1も若きアウトローへ華麗に変身!次世代俳優たちが織りなす実録不良物語『OUT』の魅力とは|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
JO1も若きアウトローへ華麗に変身!次世代俳優たちが織りなす実録不良物語『OUT』の魅力とは

コラム

JO1も若きアウトローへ華麗に変身!次世代俳優たちが織りなす実録不良物語『OUT』の魅力とは

エンターテイメントのいちジャンルとして、日本で長く愛されてきた“不良モノ”。スリリングなアクションのみならず、アウトローたちの仲間の絆や成長譚としても楽しませてくれるこのジャンルに、このたび新たな一ページが刻まれる予感がする。11月17日(金)より公開される『OUT』だ。

【写真を見る】少年院に戻りたくない井口は、伝説の拳を封印するが…
【写真を見る】少年院に戻りたくない井口は、伝説の拳を封印するが…[c]2023『OUT』製作委員会

“狛江の狂犬”と恐れられた伝説の不良・井口達也(倉悠貴)。少年院を出所し、母方の叔母夫婦であるおじちゃん(杉本哲太)とおばちゃん(渡辺満里奈)が切り盛りする西千葉の焼肉屋へ転がり込んだ。井口は保護観察中のため、次また喧嘩をしたら再び少年院へ舞い戻ることになってしまう。そんな“アウト”を恐れ、地元から離れて平凡な生活をスタートさせた彼だったが、ひょんなことから千葉の暴走族「斬人(キリヒト)」の副総長・安倍要(水上恒司)と出逢い、半グレ集団「爆羅漢(バクラカン)」との壮絶な抗争に巻き込まれていく。

2012年に「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載がスタートした人気ヤンキー漫画(原作:井口達也、漫画:みずたまこと)を原作とした本作。ベテランお笑い芸人にして映画監督の品川ヒロシが、自身の青春時代のエピソードを元に自ら実写映画化したベストセラー小説「ドロップ」の後日談だ。品川監督の中学からの友人・井口達也の青年時代を詰め込んだ実録物語なだけあり、ストーリーはリアルで真に迫るものがある。また、主役の井口達也には、NHKの連続テレビ小説「おちょやん」でお茶の間にも知名度を上げた倉悠貴が抜擢されたほか、「斬人」の総長・丹沢敦司役に舞台やドラマで大活躍中の醍醐虎汰朗、達也と不思議な縁を結ぶ安倍役の水上恒司など、これからの日本映画界を背負う新鋭が勢揃いしているのもポイントだ。

可愛らしいルックスとは裏腹に武闘派な「斬人」総長・丹沢敦司(醍醐虎汰朗)
可愛らしいルックスとは裏腹に武闘派な「斬人」総長・丹沢敦司(醍醐虎汰朗)[c]2023『OUT』製作委員会

「PRODUCE 101 JAPAN」発グローバルボーイズグループJO1より3人がキャスティング!

特に見逃せないのは、人気ボーイズアイドル・JO1から3人のメンバーがキャスティングされている点だ。

JO1は、韓国の人気オーディション番組「PRODUCE 101」の日本版となる「PRODUCE 101 JAPAN」の合格者11人で結成されたグローバルボーイズグループだ。2020年3月4日にリリースしたデビューシングル「PROTOSTAR」で、オリコンデイリーシングルランキングと週間シングルランキングで1位を獲得するなど、早々にスマッシュヒットを飛ばし話題を呼ぶ。精力的な音楽活動の傍ら、11人全員が主人公を務める初主演ドラマ「ショート・プログラム」がAmazon Prime Videoにて独占配信されるなど、俳優としても多彩な表情を見せて魅了している。デビューから約2年を経た昨年には、ドキュメンタリー映画「JO1 THE MOVIE 『未完成』-Go to the TOP-」(22)が全国公開。コロナ禍で活動制限を余儀なくされた彼らが、遠く離れたファンとつながり合う姿が感動を呼んだ。

リーダー與那城奨が演じる特攻隊長、苦労したのは「1対1の格闘シーン」

今回『OUT』で熱演を見せているのは、與那城奨大平祥生金城碧海の3人だ。

與那城奨は、JO1の頼れるリーダーであり、メインボーカルを務める。高校卒業後、歌手になることを目指して単身で上京。オーディション時から歌唱力が高く評価され、2ndシングル「STARGAZER」収録の「My Friends」では作詞にも参加するなど、リーダーシップのみならず多様な才能を発揮している。

木刀一本で相手をなぎ倒す実力派ヤンキー、長嶋圭吾(與那城奨)
木刀一本で相手をなぎ倒す実力派ヤンキー、長嶋圭吾(與那城奨)[c]2023『OUT』製作委員会

優しく包み込むようなボーカルスタイルが持ち味の與那城が、『OUT』では「斬人」特攻隊長・長嶋圭吾として強面な姿を見せる。剣道経験者の長嶋は、木刀だけで敵陣に攻め込み、たった一人でなぎ倒すほど腕っ節が強い。與那城は「元々、僕たちはダンスをやっていて、筋トレもしているんですが、やはりアクションになると、勝手が違う。動きを覚えて、かつ相手と合わせないといけない。最初は苦労しましたが撮影を重ねるうちに掴んでいけた感覚があります」と、アクションはチャレンジであったと語る。その上で「一番苦労したのは、1対1で闘うシーン。手数も多いですし、かつ1対1なので、どううまく見せることができるかという点は難しかった。僕より大きい相手で、そのパンチを受け止めて、それに勝たないといけない、一番の山場だったと感じています」と、武闘派キャラの役作りには相当の努力があったようだ。その一方、メンバーからの信頼が厚い長嶋という人物は、與那城に適役であっただろう。

大平祥生、ヤンキーキャラは「普段の自分とは真逆だから楽しかった」

ダンス&ラップパートを担う大平祥生は、高校時代に単身アメリカへダンス留学し、デビュー前にはEXPG京都のオリジナルユニット「EXPG SWORD」に参加。EXILE、三代目J SOUL BROTHERSのメンバー小林直己とのコラボレーション映像作品が投稿されて話題を呼んだ。その高い身体能力を生かし、今回「斬人」親衛隊長の目黒修也役を務める。

大平祥生は「斬人」の親衛隊長・目黒修也を演じている
大平祥生は「斬人」の親衛隊長・目黒修也を演じている[c]2023『OUT』製作委員会


“JO1の天使”がキャッチフレーズの大平だけに、ヤンキーキャラは「自分とは真反対、喧嘩はしないし、『おらぁ!!』とか言わないですし」と笑いながらも、それが逆に楽しめたと満足げに話す。「ジムへ行って筋トレをやり出してから『デカくなったね』『ちょっと脱いでみてよ』『いい感じになってきたね』と言われることが。目黒の格闘技のアクションがボクシングスタイルなんですが、役作りでしっかり練習した事が僕的には大きかったです」と、充実した撮影だったことを明かした。おすすめシーンは「スクラップ工場のアクションシーン」だそうなので、ファンの方はどうぞお見逃しなく。


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