スーパーマンやバットマンに匹敵する長い歴史を持つDCヒーロー、ブルービートルって何者?

コラム

スーパーマンやバットマンに匹敵する長い歴史を持つDCヒーロー、ブルービートルって何者?

ブルーレイ&DVDセットの販売とDVDレンタル、デジタル配信がスタートし、話題を集めている『ブルービートル』(23)。大学を卒業したばかりのメキシコ系アメリカ人の主人公、ハイメ・レイエス(ショロ・マリデュエニャ)が青と黒のアーマー風スーツに身を固めて戦うビジュアルに、アメコミ映画好きならば大きく興味を惹かれたはずだが、残念ながらアメコミヒーローとしては、日本での知名度はかなり低い。しかし、スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンと同じくDCコミックスで活躍するキャラクターで、実は原作コミックスをひも解くと長い歴史を持つ作品でもある。そんな気になる『ブルービートル』とは、どんなヒーローがどのように活躍する作品なのか?原点であるアメコミ版の歴史を踏まえて作品の見どころを解説していこう。

【写真で見る】ブルービートルの必殺技はエネルギーブラスト!
【写真で見る】ブルービートルの必殺技はエネルギーブラスト!DC LOGO, BLUE BEETLE and all related characters and elements[c]&[TM] DC. Blue Beetle [c]2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

「ブルービートル」のコミックスが誕生したのは、いまから80年以上前となる1939年。歴史的には、第二次世界大戦が始まろうとしている時期だが、1938年にDCコミックスの前身であるナショナル・アライド・コミックスが「スーパーマン」をスタートさせて大ヒットを記録し、アメリカではアメコミヒーローブームが巻き起こっていたタイミングでもあった。

DCコミックスでのブルービートルはワンダーウーマンの先輩

そのヒットのなかで1939年5月、さらなるヒーローコミックスの歴史を変える作品となる「バットマン」がナショナル・アライド・コミックスから発表された。そして、その直後の1939年8月にライバル会社である中堅出版社のフォックスコミックスから「ブルービートル」のコミックスが発売される。ちなみに、「ワンダーウーマン」やマーベル・コミックスの「キャプテン・アメリカ」が1941年に登場したことを考えると、「ブルービートル」はアメコミヒーロー史においては屈指の歴史を持つヒーローでもあることがわかる。

原作コミックスの大ファンだったアンヘル・マヌエル・ソトが監督
原作コミックスの大ファンだったアンヘル・マヌエル・ソトが監督DC LOGO, BLUE BEETLE and all related characters and elements[c]&[TM] DC. Blue Beetle [c]2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.


その後、1950年代にアメコミヒーローコミックスの人気が下火になると、フォックスコミックスは会社を閉鎖。その権利は、中堅出版社のチャールトン・コミックスに売却され、そこから初代ブルービートルの設定を引き継いだ2代目の物語がスタート。しかし、80年代に入り、チャールトン・コミックスもアメコミヒーローコミックスから撤退し、その権利はDCコミックスへと移譲される。そして、一部設定が変更された2代目のブルービートルがDCコミックスで活躍するが、とある事件で殺害されてしまう。そして2006年に3代目となる新たなブルービートルが登場。映画では、この3代目を主人公とした物語が描かれているのだ。

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