時代に合わせたハイテク機能が満載!『スパイダーマン』の“スーツ&ガジェット”の進化をたどる[スパイダーマン・タイムズ #5]
愛嬌のある大きな目と、スリムなシェイプ。全身にクモの巣をあしらった赤と青のスーツ…わかりやすくてインパクトのある見た目も、スパイダーマンの魅力。そのスーツもシリーズを通し、大きく変化を遂げている。最新作『スパイダーマン:ホームカミング』(8月11日公開)も合わせ、その歴史を紹介していこう!
スパイダーマンのスーツが初めて披露されたのは、『スパイダーマン』(02)で描かれたケージに囲われたプロレスシーンでのこと。本作でピーター(トビー・マグワイア)はスーツに身を包みスパイダーマンと名乗ってプロレスラーとの腕試しに挑戦した。
高校生だったピーターが作ったのは、赤いフェイス・マスクにクモの模様を描いた赤シャツという手作り感満点のスーツ。試行錯誤に末にピーターが考案したもので、デザイン案としてはすでにお馴染みのものが出来ていた。その後、大学生になってデザイン通りに作成し、NYでヒーロー・デビューを飾る。続く『スパイダーマン2』(04)でスーツはマイナーチェンジ。胸や背中のクモの形状がやや複雑になり、サイズも大きくなった。なお、ピーターは手首からクモの糸を放出する能力を持っていたため、特に装備を取り付けてはいない。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのコスチュームは、ピーター(アンドリュー・ガーフィールド)が覆面レスラーのポスターを参考に考案したもの。目は若者向けのサングラス、靴は滑り止めを強化したスポーツシューズと市販品を利用。今ドキ感のある、スマートなスーツになっている。今シリーズのピーターは、体内でクモの糸を作る能力を持っていない。そこで、化学メーカーが開発した遺伝子強化クモの糸で作ったバイオケーブルを腕時計に仕込んだ“ウェブシューター”を作成した。
最新作『スパイダーマン:ホームカミング』では設定を一新。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)率いる巨大軍需企業、スタークインダストリーズ特製のハイテクスーツになっている。見た目はこれまで通りだが、多彩な形状の糸を放つウェブシューターをはじめ、脇に装着したウェブ・ウィングで宙を飛び、胸のクモのエンブレムとしてドローンを格納。スーツはサイズフリーで、着た後に空気を抜いて体にフィットさせるオート・フィット機能も面白い。育ち盛りの15歳には欠かせない機能と言えよう。
さらにAIを搭載し、敵を察知して自動的に反応したり、ネットを通じて多彩な情報を収集・分析するなど機能も充実しており、アイアンマンのアーマーも顔負け。科学少年ピーター(トム・ホランド)の出番はないのかと思っていたら、親友ネッド(ジェイコブ・バタロン)の協力でスーツをハックし、トニーがかけたペアレントコントロールの機能制限を解除するという裏技も披露している。
衣装の枠を越え、ガジェットへと大きく進化を遂げたスパイダーマンのスーツ。テクノロジーと融合し、生まれ変わったそのスゴさをたっぷりと味わってほしい!【トライワークス】
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