2024年1月10日に創立100周年を迎えたコロンビア・ピクチャーズ!あの女神の正体知ってる?
作品のテイストが盛り込まれたユニークなロゴたち
マイナーチェンジに加え、人間がロゴに登場するという性質もあってか、数多くの映画でそのテイストが盛り込まれたユニークなアレンジ版が作られてきたコロンビアのオープニングロゴ。例えば『ピーター・セラーズのマ☆ウ☆ス』(59)は、いつも通りのイラストかと思いきや実は実写となっており、コロンビアレディが台座に現れたネズミに驚き、その場から去ってしまう意表を突くものとなっていた。
ジェーン・フォンダ主演の西部劇『キャット・バルー』(65)では、コロンビアレディがアニメテイストの強いウェスタン娘となって銃をぶっ放したり、ディスコを舞台にしたドナ・サマー主演作『イッツ・フライデー』(78)ではレディが音楽に合わせて腰をくねらせて踊ったりとバリエーション豊か。
トーチの光を劇中アイテム・ニューラライザーに見立てた「メン・イン・ブラック」シリーズ、伽耶子にちなんでレディの髪が伸びる『呪怨 パンデミック』(06)、襲い来るゾンビをレディがトーチで殴り殺す『ゾンビランド:ダブルタップ』(19)、本編さながらの多彩なタッチの映像が次々と切り替わった『スパイダーマン:スパイダーバース』(18)(『キャット・バルー』のロゴに登場するウェスタン娘の姿も!)…と数え上げれば枚挙に暇がないほど。
また『2999年異性への旅』(00)では出演者のアネット・ベニングの顔をコロンビアレディに重ねているが、これはアネットがコロンビアレディのモデルなのでは?と噂されていたことに対する粋なジョークとしてロゴがアレンジされるなど、コメディ系を中心に数々の作品に遊び心をもたらしてきた。
100年という歴史のなかで、ソニーの傘下に入るなど様々な変化を経験しながらも、決して変わることのなかったコロンビアレディ。伝統のロゴがどのようになっているのか、今後の作品はもちろん、過去作を観る際にも注目してみてほしい。
文/サンクレイオ翼