『FLY!/フライ!』から『ハッピー フィート』まで、かわいらしくて爽快な気分が味わえる“鳥アニメ”たち

コラム

『FLY!/フライ!』から『ハッピー フィート』まで、かわいらしくて爽快な気分が味わえる“鳥アニメ”たち

コウテイペンギンの特徴を活かした『ハッピー フィート』

コウテイペンギンの特性を描いた『ハッピー フィート』
コウテイペンギンの特性を描いた『ハッピー フィート』[c]Warner Bros./courtesy Everett Collection

鳥の特性が盛り込まれた作品として忘れてはいけないのが、2006年のフルCGアニメ『ハッピー フィート』。第79回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した本作は、コウテイペンギンを題材に、仲間外れにされてしまったペンギンの自分探しの旅を描く。

音楽が大好きでタップダンスの腕前は天才的だが、歌はてんでダメなペンギンのマンブルは、歌で心を伝えるコウテイペンギンの仲間たちから一人前のペンギンと認められず、群れから追放されてしまう。1羽で世界に飛び出すことになったマンブルだが、アデリーペンギンの集団と出会い、失っていた自信を取り戻していく。

歌っているかのような鳴き声で求愛をするコウテイペンギンの習性をうまく絡めたストーリーに加え、空を飛べない代わりに水中を魚のように素早く泳ぐ様子が美麗な映像で描かれるなど、ペンギンならではの習性がてんこ盛りの1作だ。

『マダガスカル3』でのペンギンズ
『マダガスカル3』でのペンギンズ[c]Paramount Pictures/Courtesy Everett Collection

またペンギンを扱ったものでは、「マダガスカル」シリーズのペンギンたちを主人公としたスピンオフ『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』(14)という作品も。本作は“かわいい”ことを理由に恨みを買ってしまったペンギンたちが巨悪に立ち向かうという内容で、とにかくキュートな姿を楽しめる1作だ。

怒れる鳥の活躍を描いたアプリ発の『アングリーバード』

アプリゲームが原作の『アングリーバード』はその見た目もユニーク
アプリゲームが原作の『アングリーバード』はその見た目もユニーク[c] Columbia Pictures / courtesy Everett Collection

フィンランド発の人気アプリゲームを『怪盗グルーの月泥棒』(10)のスタッフが映画化した『アングリーバード』(16)は、飛べない鳥たちが暮らす平和な島、バードアイランドのピンチに、怒ってばかりの島の厄介者が仲間たちと共に立ち向かうというもの。

すぐにカッとなってしまうレッドは仲間たちとなじめず、村の外れで1羽で暮らしていた。そんなある日、島に襲来した謎の豚たちによって大事な卵が盗まれるという事件が発生。レッドはおしゃべりでお調子者のチャック、身体はデカいがビビリのボムと共に、伝説のヒーローを探す旅に出る。


原作はパチンコで鳥を飛ばし、直接ぶつけたり、建物を崩したりして豚をやっつけるというパズルゲームで、映画でもパチンコを使って空を飛ぶアクションが描かれるなど、ほかの鳥アニメとは一線を画す本作。爆発する鳥をはじめ鳥の種類も様々で、ゲーム原作ならではのユニークな世界が繰り広げられる。

イギリスの寓話をベースにしている『チキン・リトル』
イギリスの寓話をベースにしている『チキン・リトル』[c] Walt Disney/courtesy Everett Collection

絶滅危惧種のインコを襲う騒動を描いた『ブルー 初めての空へ』
絶滅危惧種のインコを襲う騒動を描いた『ブルー 初めての空へ』[c]20th Century Fox Film Corp. All rights reserved./courtesy Everett Collection

さえないヒヨコの少年を描いた『チキン・リトル』(05)や、絶滅危惧種のアオコンゴウインコを主人公とした『ブルー 初めての空へ』(11)など、多くの作品が作られてきた鳥アニメ。『FLY!/フライ!』の公開を機に、鳥の魅力が味わえるこれらの作品をチェックしてみてほしい。

文/サンクレイオ翼

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