ナチスから大勢の子どもを救った男の半生『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』6月に日本公開決定
アンソニー・ホプキンス主演で、ナチスの脅威から669人の子どもたちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描いた『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』。本作が、6月21日(金)より日本公開されることが決定。
スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』(94)で描かれたオスカー・シンドラーのように、ナチスの手から669人の子どもたちを救った人物が英国にもいた。彼の名はニコラス・ウィントン、結果的に6000の命につながった活動と子どもたちとの50年後の再会を、『英国王のスピーチ』(11)のプロデューサーが映画化した。ニコラスに扮するのは、『羊たちの沈黙』(01)と『ファーザー』(21)でアカデミー賞を受賞したホプキンス。明るくてチャーミングなニコラスが、その胸の奥にいまだ多くの子どもたちを救えなかったことへの苦悩を抱え続ける姿を、自身の深く長い人生経験と重ねるようにリアルに演じている。
さらに実際にニコラスに助けられたかつての子どもたちや、その親族が世界中から撮影に参加。数多のキャリアを誇るホプキンスも「心を大きく揺さぶられた」と打ち明けている。共演には、『ブルックリンの恋人たち』(15)のジョニー・フリン、オスカーノミネート俳優のヘレナ・ボナム=カーター、「ザ・クラウン」シリーズのジョナサン・プライスらが顔を揃える。
年始から公開がスタートしたヨーロッパでは小さい規模での公開ながらも「最高に美しい物語」「ずっと涙が止まらない感動作」「現代を生きる全員が観るべき作品」と絶賛の口コミが話題となり、ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を獲得した『ファーザー』を超える興収を記録。さらに北米でも『デューン 砂の惑星 PART2』(公開中)など超大作の公開がひしめき合うなか、好成績を残している注目の一作だ。
なお、3月29日からはムビチケ前売券(オンライン)が販売中。あってはならない戦争が再び始まり、現在も続いているこの時代だからこそ贈る、人間の温かな心と無償の愛が生みだした希望の物語を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
文/サンクレイオ翼