惹かれる理由は“ギャップ”にあり!「ブルーロック」もう一人の主人公、“天才”凪誠士郎の魅力に迫る
ふわふわなビジュアルなのに身長190cmというギャップ!
さて、ここまで凪誠士郎がどんな人物なのかを書いてきたが、筆者がなによりも魅力的に感じるのは凪の“ギャップ”にある。まず見た目のギャップだ。ふわふわのくせ毛に黒目がちで大きな目と、首から上はポメラニアンのようなかわいらしさがあるのに、なんと身長は190cm。「ブルーロック」に登場するキャラクターのなかでも上位に入るほどの高身長キャラなのだ。
面倒くさくても、実は「約束を守る男」
そして、内面的なギャップもある。散々「面倒くさがり屋」と説明してきたが、面倒くさがり屋なのに「約束を守る男」というのはズルい。玲王と交わした約束をずっと覚えており、その約束のために選択、行動している。自分で目標を立てるのが面倒くさいから、という点もあるかもしれない。しかし、約束を守り続けること、覚え続けることはそう簡単なことではない。むしろ、約束を守ることに面倒くささを感じることだってあるだろう。
このように、言葉少なな凪が、その時々でなにを考え、行動していたのかも、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』で見届けてほしいところ。また、凪だけでなく玲王の心境も細やかに描かれており、2人の関係性に様々な想いを馳せてしまうこと間違いない。おそらく本シリーズでトップの人気を誇るであろう凪と玲王だが、今作でよりいっそうの人気が出ると予想せざるを得ない。
「天才ってなに考えているかわからない…」。テレビアニメでの凪を見て、そんなことを思っていた人は、ぜひ本作で彼が覚醒していく様子と共に、天才の思考と感情に触れてほしいと思う。
文/阿部裕華
※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記
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