ケイト・ブランシェット、アニャ・テイラー=ジョイらを勝手に表彰!第77回カンヌ映画祭を輝かせたベストドレッサーを総まとめ
「ベスト・フレンチリビエラ」賞:アニャ・テイラー=ジョイ
ディオールといえば、同ブランドのアンバサダーを務めるアニャ・テイラー=ジョイのガウンも、絶賛されていた。これは、15日に『マッドマックス:フュリオサ』(公開中)のプレミアで着用した、ヌーディーで全身がクリスタルで覆われたストラップレスなルック。ダイヤモンドが多用されたカスタムメイドのティファニーのリングやネックレスと合わせた。
そのルック以外にも、ホテル・マルティネス前でパパラッチされた時のコーディネートは、一般人にもリゾートなどで真似できるアイデアが満載。ファッションにしても女優のキャリアとしても、手練れの域に達しているテイラー=ジョイからは目が離せない!
「ベスト・クリエイティブドレス」賞:ココ・ロシャ
モデルのココ・ロシャがカンヌ中に纏ったドレスは、いずれも個性的だけど、オリジナリティがありとてもステキだった。多くのメディアがほめていたのは、北京発のブランドCheney Chanによる、カラリリーの花そのもののようなドレス。アイメイクにグリーンを取り入れたセンスがいい。それと、モエ・シャンドンのイベントで着用した『ワンダーウーマン 1984』(20)の鎧のようなゴージャスなゴールドのドレスも、彫刻のような顔立ちのロシャにマッチしていてよかった!
「“審査委員長”」特別賞:グレタ・ガーウィグ
アメリカ人女性監督として初の審査委員長に就任したグレタ・ガーウィグは、登場回数も多かったが、どのルックもシックにまとめることに成功していた。40歳のガーウィグは、史上2番目に若い審査委員長とのことだが、彼女のスタイリスト、カルラ・ウェルチは、マチュアな女性のスタイリングに定評がある。『マッドマックス:フュリオサ』のプレミアでの、レッドのアルマーニ・プリヴェにハイジュエリーをたっぷり合わせたのもよかったし、『Megalopolis』のプレミアでの、ショルダーにケープのようなデザインが付いたシャネルのオートクチュールドレスや、ショパールのイベントで着用したブラックのロダルテ(もちろんジュエリーはショパール)、クロージングセレモニーでのネイビーのセリーヌもよかった。
なかでもいちばんよかったのは、今回のカンヌで多くみられたウェットヘアに合わせた、『The Second Act』のスクリーニングでの、アンソニー・ヴァカレロによるイヴ・サンローランのカスタム。若すぎず、老けすぎず。いずれのコーディネートも、絶妙なバランスでフェミニンさと成熟さが醸しだされていて、粋なのがいい!