主演柳楽優弥の共演回数No.1!?『夏目アラタの結婚』佐藤二朗が“死刑囚アイテムコレクター”役で出演
「医龍-Team Medical Dragon-」などの漫画家、乃木坂太郎が2019年から「ビッグコミックスペリオール」で連載されていたコミックを映画化する『夏目アラタの結婚』が9月6日(金)より公開される。このたび、本作の追加キャストとして佐藤二朗の出演が決定した。
本作は、連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることからはじまるという衝撃の獄中サスペンス。日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公、夏目アラタを柳楽優弥が演じるほか、物語の鍵を握る“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠を演じるのは黒島結菜。また、『十二人の死にたい子どもたち』(19)をはじめ『イニシエーション・ラブ』(15)、「TRICK」シリーズなどの堤幸彦がメガホンをとった。
このたび、死刑囚アイテムコレクター、藤田信吾役で佐藤の出演が決定。藤田は、品川に面会に訪れる夏目と拘置所のロビーで知り合うことになる奇妙で怪しげな男。堤が監督を務め、柳楽が主演という座組の今作へのオファーについて佐藤は「堤監督は僕がこの映像の世界に入るきっかけを作ってくれた人、恩人と言って良い人ですからね。堤さんからオファーを受けるのは嬉しい。プラス主演の柳楽優弥。本人から『一番共演回数が多いのが二朗さんなんです』と言われて、彼が十代の時から数え始めるとキリがないですが、すごいことだなと。率直に言ってとても好きな俳優なんです。なのでとても嬉しい気持ちでオファーを受けました。柳楽と久々に芝居ができて嬉しかったですね」と明かしている。
また、今回演じた“死刑囚アイテムコレクター”という役柄については「久々にエッジの効いた役なので、とても面白いなと思いました。その言葉だけ聞くと、ちょっと変わった人という括りにされそうですけれども、死刑囚のアイテムに惹かれる何かが、この藤田という人の中にあるんでしょうし、ただのふざけた人ではないと思っています」と説明。さらに「クセは強いのかもしれないし、ちょっと変わった趣味ではあるけれども、真剣に死刑囚のアイテムに惹かれている、恋焦がれていることが土台にないといけない。そのことだけは忘れずに演じなければ、と常に思っていました」と独特なキャラクターの役作りについても語った。
一方、主演の柳楽も、今回の佐藤との共演には大きな喜びを語っている。「やはり堤監督との関係性が深い方だと思いましたし、僕自身も最初は14歳のときにご一緒させていただいて、そこから20年近くたつのですが、お会いすると『いつもありがとうございます!』という気持ちになります」とコメント。さらに、「佐藤さんが作り出す唯一無二のキャラクターが好きですし、初めてご一緒させていただいた時から変わらない、独特な空気感、間合い、そしてご自身の人柄がとても魅力的だなと感じています。これからも色々な作品で、ご一緒させていただけたら嬉しいです」と語った。
死刑囚にプロポーズすることになる夏目に、死刑囚アイテムコレクターの藤田はどのように関わっていくのだろうか?柳楽と佐藤、長きに渡り共演してきた2人の息のあった演技にもぜひ注目してほしい。
文/鈴木レイヤ