BLINKライターが『BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] IN CINEMAS』を熱烈レビュー!ライブで改めて感じた4人の魅力と7年間の軌跡

コラム

BLINKライターが『BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] IN CINEMAS』を熱烈レビュー!ライブで改めて感じた4人の魅力と7年間の軌跡

怒涛の後半戦、会場のボルテージもMAXに

ソロステージで各メンバーの魅力を存分に感じて来た頃、ライブも折り返し地点に。後半戦は、「Kill This Love」で幕開けだ。この曲は、2019年にリリースされたのだが、個人的に2019年はBLACKPINKにとって1回目の節目となる年だと考えている。なぜならば、彼女たちはこの年に初めてのワールドツアー「BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA」を開催し、「コーチェラ・フェスティバル」にも初めて出演するなど、本格的に世界進出をしたからだ。筆者は、BLACKPINKがデビューした2016年から2018年までを第1章、彼女たちがグローバルスターとしての階段を駆け上がった2019年以降を第2章だと考えている。

66公演で180万人を動員させ、大成功を収めた「BORN PINK」ツアー
66公演で180万人を動員させ、大成功を収めた「BORN PINK」ツアー[c]2024 YG ENTERTAINMENT INC. All Rights Reserved.

ただの偶然かもしれないが、グループにとって折り返し地点である2019年にリリースされた「Kill This Love」が、このライブの折り返し地点でも披露されたことで、勝手に感慨深い気持ちに。その後の「Love Sick Girls」では、BLACKPINKと会場にいるBLINKたちによる大合唱が行われ、「PLAYING WITH FIRE」では、メンバーがステージの端から端を移動しBLINKたちのより近くに行こうとする姿にほっこり。スクリーン越しながらも、会場が一体となるのを感じた。

「Typa Girl」では、ダンサーたちによる扇子踊りとキャバレーのようなゴージャスな演出に目が釘付けに。「Shut Down」では、ジェニーリサによる流れ弾のようなラップに、耳までも虜になってしまった。また、「Don’t Know What to Do」「Tally」では、4人それぞれのボーカルが際立っていて、実力派を輩出することに定評があるYGの底力を見せつけられた。

バラードでしっとり聴かせたかと思えば、今度は「DDU-DU DDU-DU」や「FOREVER YOUNG」で、再びボルテージMAXに。特に「FOREVER YOUNG」は、最後の「Whatta bum bum whatta bum bum」の部分で、メンバーもダンサーも髪を振り乱しながら踊り狂い、会場全体がダンスホールと化すほどの盛り上がりを見せた。そして、ここでライブは一旦幕を降ろす。

4人の絆は変わらない!BLACKPINK第3章へ

ここからが本当のクライマックス。アンコールステージの幕開けは「STAY」。トロッコで移動しながら、「BOOMBAYAH」「Yeah Yeah Yeah」を歌い、客席に向かってファンサをしたりプレゼントを投げたりするメンバーたち。先ほどのカリスマ性に満ちた姿とは違い、無邪気でキュートな素顔に心が暖まる。そして、ラストを飾るのは「AS IF IT’S YOUR LAST」。メンバーたちが肩を組みながら飛び跳ねたり、思い思いにフリースタイルのダンスを披露する姿を見て、楽しい場面なはずなのに、「この時間が永遠に続けばいいな」と目頭が熱くなる瞬間もあった。

俳優やシンガー、モデルとしてソロでも大活躍している4人の魅力が最大限に高まるのはBLACKPINKとしてのステージだ
俳優やシンガー、モデルとしてソロでも大活躍している4人の魅力が最大限に高まるのはBLACKPINKとしてのステージだ[c]2024 YG ENTERTAINMENT INC. All Rights Reserved.

2024年から、個人レーベルを立ち上げ、ソロ活動に注力しているBLACKPINK。正直言うと、筆者は本作を鑑賞し終えた時点では、「彼女たちがグループ活動に区切りを付けたっきりとなってしまうのでは?」、「このまま、完全体のBLACKPINKを何年も見ることができなくなってしまうのではないか?」という不安が多少はあった。しかし、その数日後になんと、2025年にメンバーが集結してワールドツアーを開催するといううれしいニュースが発表され、不安は見事払拭された。

先ほど、2016年から2018年までをBLACKPINKの第1章、2019年以降を第2章だと述べたが、では第3章はいつなのか?今の筆者なら、それは彼女たちが個々で夢を実現したり自分自身を高めた後に、再びBLACKPINKとして舞い戻ってくる2025年だと言える。今までよりもさらにパワーアップした4人が見せてくれるBLACKPINK第3章が楽しみである。

文/AMO


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