森崎ウィンが『モアナと伝説の海2』『ライオン・キング:ムファサ』の楽曲で、ディズニーの原体験を振り返る「観客に夢を見させる音楽」
「ディズニーの作品は音の使い方がすごい!音と音楽と映像が一体になっています」
ディズニーでミュージカルの魅力を知った森崎だけに、ディズニーの音楽についての話になると止まらない。森崎にとってディズニーはアニメーション作品であると同時に、優れたミュージカル作品なのだ。
「この前、生放送のテレビ番組で、子どもたちから『ミュージカル映画を初めて観るとしたら、どんな作品がいいですか?』って訊かれたんです。真っ先に『ディズニー!』と答えました。世の中にはミュージカルが苦手な人がいて、『なんで急に歌いだすのかわからない』と言われたりするんですけど、そういう人もディズニーは違和感を感じずに楽しんでいたりするんですよね。それがディズニーのすごいところで。人間はもちろん、動物が歌いだしても不思議に感じさせないんです」。
そんな森崎が子どものころに観て特に印象に残っているディズニー作品が、世界的な大ヒットを記録した『アラジン』(92)だ。「『アラジン』はアラブの世界観がすごく好きで、何度も繰り返し観ました。砂漠があって、王様がいて、みんなターバンを巻いていて、まさに魔法の世界!音楽もエキゾチックだし、子ども心にワクワクしてました。僕が初めて見たミュージック・ビデオはマイケル・ジャクソンの『Remember the Time』なんですけど、それもアラブのイメージなので、ルーツはそこにあるのかもしれません」。
『アラジン』のジニーが大好きだという森崎。自分だったら「3つの願い」はなににしよう?とあれこれ考えたとか。一番のお気に入りの曲はジニーが歌う「フレンド・ライク・ミー」だが、アカデミー賞最優秀主題歌賞を受賞した主題歌「ホール・ニュー・ワールド」にも胸を高鳴らせたという。「だってかっこよすぎませんか?空飛ぶ絨毯に乗って『I can show you the world~(見せてあげよう輝く世界)』って歌われたら(笑)。最高のラヴソングですよね。もしかしたら、僕は知らない世界を見せてくれるからディズニーが好きなのかもしれないですね。僕がいまの仕事をやっているのも、お客さんを見たことがない世界に連れて行ってあげたいからで、そういう想いは子どものころにディズニーを観ることで培われたのかもしれません」。
現在、エンタテインメントの世界で活躍する森崎にとって、ディズニーは夢を見ること、そして、夢を見せること教えてくれた重要なルーツだった。それだけに新作への期待は高く、「『ライオン・キング:ムファサ』と『モアナと伝説の海2』は絶対、映画館で観ます!」と目を輝かせた。「ディズニーの作品は映画館で観るのが楽しみなんですよね。というのも、ディズニーの作品は音の使い方がすごいんです。例えば足音一つでキャラクターの心情を表現する。それに風とか雨とか自然の音を音楽に取り入れるのもうまいんですよ。音と音楽と映像が一体になっている。だから、音や音楽を楽しむには映画館の大きくて音がいいスピーカーが一番なんです。今回、これまで観たことがなかった超実写版も体験して、ディズニーの最新の技術を確かめたいと思っています」。
取材・文/村尾泰郎
・12月6日(金) デジタル配信/12月13日(金) CD発売
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『ライオン・キング:ムファサ』オリジナル・サウンドトラック
・12月20日(金) CD発売/デジタル配信
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