『ベイマックス』に『ズートピア』、『モアナと伝説の海』まで!ディズニー・アニメーションで描かれてきた感動必至の“バディ”をプレイバック

コラム

『ベイマックス』に『ズートピア』、『モアナと伝説の海』まで!ディズニー・アニメーションで描かれてきた感動必至の“バディ”をプレイバック

正義感あふれる少女と伝説の英雄の大航海『モアナと伝説の海』(16)

美しい南国の島モトゥヌイで生まれ育ったモアナは、海を愛し、海と特別な絆で結ばれた16歳の少女。1000年前、半神半人の英雄マウイが、命の女神テ・フィティの“心”を盗んだことで、世界が闇に覆われ始めたという伝説が事実だとわかったモアナは、マウイを探しだし、彼と共にテ・フィティの心を返しに行くことを決意する。

かつて命の女神テ・フィティの“心”を盗んだマウイを探して海を渡ったモアナ
かつて命の女神テ・フィティの“心”を盗んだマウイを探して海を渡ったモアナ『モアナと伝説の海』ディズニープラスで配信中 [c] 2024 Disney

優しい家族と大好きな島の人たちの愛に包まれながら、すくすくと育ったモアナは、強い責任感と自由な精神をあわせ持つ主人公。一方、英雄マウイは自信満々に見えるけれど、その背景には、生まれた直後に親に捨てられたという秘めたトラウマがある。すべてを知ったモアナに励まされたマウイが、内なる葛藤を乗り越えて、彼女を助けようとするクライマックスの捨て身の献身に心を強く揺さぶられる。偉大な船乗りの子孫でありながら、ずっと海に出たことがなかったモアナが、マウイからあらゆる航海術を授けられ、ひと回りもふた回りも成長した優れた航海士になっていく様子もバディものならではの醍醐味だ。

自信満々なマウイにも内なる葛藤があり…
自信満々なマウイにも内なる葛藤があり…『モアナと伝説の海』ディズニープラスで配信中 [c] 2024 Disney

モアナとマウイたちが、引き裂かれてしまった世界を再び一つにする『モアナと伝説の海2』

そして、このたび公開された待望の続編『モアナと伝説の海2』は、前作から3年後が舞台。少し大人になった19歳のモアナが、人間を憎む神によって引き裂かれてしまった世界を再び一つにするという壮大な使命を背負って、再び危険に満ちた航海へと漕ぎだしていく。

モアナとマウイのバディも再び!(『モアナと伝説の海2』)
モアナとマウイのバディも再び!(『モアナと伝説の海2』)[c] 2024 Disney. All Rights Reserved.

もちろん、前作の大冒険を通して、モアナと強い絆を育んだ心強い相棒マウイも登場。さらに今作では、憧れのマウイに会うことを夢見ていた語り部のモニ、天才的なカヌー職人のロト、農作物を育てることに長けた農夫のケレなど、個性豊かなキャラクターたちが仲間として加わり、スリリングな大航海の旅を彩っている。モアナとマウイの唯一無二のパワフルなバディ感はそのまま、仲間が増えたことによるチームものの楽しさも見どころだ。

語り部のモニに天才的なカヌー職人のロト、農作物を育てる農夫のケレが新たな仲間に(『モアナと伝説の海2』)
語り部のモニに天才的なカヌー職人のロト、農作物を育てる農夫のケレが新たな仲間に(『モアナと伝説の海2』)[c] 2024 Disney. All Rights Reserved.


性格、性別、境遇に偏見、時には種族の違いといった壁さえも軽々と飛び越えていく、バラエティに富んだディズニー・アニメーション映画の“バディもの”。一人では不可能な夢や目標も、仲間と力を合わせれば、いつかきっと実現できる。そんなメッセージを胸に、チャーミングなバディたちが活躍するスペクタクルな冒険を堪能してほしい。

文/石塚圭子

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