『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』近藤亮太が後輩監督らと語り合う!「日本ホラー映画大賞」入賞監督が集合

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』近藤亮太が後輩監督らと語り合う!「日本ホラー映画大賞」入賞監督が集合

新たな時代のホラー映画作家の発掘と育成を目的に、2021年からスタートした「日本ホラー映画大賞」。現在その第1回と第2回の受賞作品が『「第1回日本ホラー映画大賞」受賞作品』、『「第2回日本ホラー映画大賞」受賞作品』としてAmazonプライムビデオにて見放題配信されている。本年度開催された第3回では、選考委員長の清水崇監督をはじめとした選考委員たちの論戦の末、片桐絵梨子監督の『夏の午後、おるすばんをしているの』が大賞を受賞。片桐監督は、現在KADOKAWAで商業映画監督デビュー作の制作準備を進めている。

【写真を見る】新時代を担うホラー映画作家たちが、恐怖表現や今後の展望を語り合う!
【写真を見る】新時代を担うホラー映画作家たちが、恐怖表現や今後の展望を語り合う!撮影/河内彩

「日本ホラー映画大賞」で「観客が怖さを“楽しめる”、映画ファンに広く愛される作品」に贈られるのが「PRESS HORROR賞(第1回、第2回ではMOVIE WALKER PRESS賞)」。第1回受賞者である近藤亮太監督の商業映画監督デビュー作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(公開中)の公開にあわせ、PRESS HORROR編集部では第1回から第3回までの同賞受賞監督3名による座談会を開催。そのトークの模様をお届けしていこう。

「日本ホラー映画大賞は、全体のレベルが格段に上がっていると思います」(近藤)

商業監督デビュー作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は大反響を集め拡大公開中!
商業監督デビュー作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は大反響を集め拡大公開中![c]2024「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

座談会に参加したのは、『その音がきこえたら』で第1回のMOVIE WALKER PRESS賞を受賞し、続く第2回では短編版『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で大賞を受賞。その後TXQ FICTIONの「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」で演出を務めた近藤監督。

『笑顔の町』で第2回のMOVIE WALKER PRESS賞を受賞し、第3回では『異星人回鍋肉』(エイリアンホイコーロー)が「映画好きが思わず感想を語りたくなるような短編作品」に贈られる「シネマンション賞」を受賞した小泉雄也監督。そして『闇の経絡』で第3回のPRESS HORROR賞を受賞した及川玲音監督。

『その音がきこえたら』で第1回のMOVIE WALKER PRESS賞を受賞した近藤亮太監督
『その音がきこえたら』で第1回のMOVIE WALKER PRESS賞を受賞した近藤亮太監督撮影/河内彩

――まずは第1回、第2回と「日本ホラー映画大賞」に応募者として参加し、今回は客観的に作品をご覧になった近藤監督にお訊きします。第3回の入選作品を観て感じたことは?

近藤「選考委員のみなさんもおっしゃっていましたが、全体のレベルが格段に上がっているように感じました。みなさんが確実に勝てるパンチを出していて、音も画も、俳優さんの芝居も良くて、そのぶん演出やシナリオ自体の強度が受賞の決め手になっていると感じました。自分の応募している回じゃなくて本当に良かったなと思います…」


『笑顔の町』で第2回のMOVIE WALKER PRESS賞を受賞した小泉雄也監督
『笑顔の町』で第2回のMOVIE WALKER PRESS賞を受賞した小泉雄也監督撮影/河内彩

――小泉監督は、スプラッターとコメディを融合させた“SFカニバリズムホラー”『異星人回鍋肉』で2回目の受賞。授賞式では選考委員の堀未央奈さんとゆりやんレトリィバァさんから直々に感想をいただいていましたね。

小泉「やはり観ていただいた方に直接評価してもらえるのはうれしいですね。前回の授賞式後の選考委員講評で、堀さんは『臓物が足りない』とおっしゃっていて、自分も確かに足りていないなと感じていたので、今年はそれを目標にしました(笑)。ああいうところで出てきた一言は、作る側にすごく影響があると思います」

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