真野恵里菜がまたしても涙!?『青の帰り道』初日に「やりきった感があります!」
真野恵里菜が主演を務め、清水くるみや横浜流星ら注目の若手キャストが集結した『青の帰り道』(公開中)の公開初日舞台挨拶が7日、新宿バルト9にて開催され、真野を筆頭に森永悠希、戸塚純貴、秋月美佳、冨田佳輔、藤井道人監督が登壇。先日行われた完成披露試写会での舞台挨拶で感極まって涙を見せた真野は、公開初日を迎えた喜びに再び目を潤ませた。
本作は群馬県前橋市と東京を舞台にした7人の若者の青春群像劇。高校卒業を機に歌手を夢見て上京するカナをはじめ、家族とそりが合わないとの理由で地元を離れる者や受験に失敗し地元で浪人暮らしをする者、できちゃった婚で結婚を決める者など、別々の道を歩み始めた7人。それから数年の時を経て、大人へと成長した彼らは、それぞれの想いを胸に懐かしい場所へと戻ってくる。
「朝から色々考えていたのですけど、本当に嬉しいなって思いでいっぱいです!」と元気よく挨拶をする真野。完成披露の際の涙について触れられると「恥ずかしー」と照れ笑いを浮かべながら「この作品は、作品作りの難しさを改めて痛感させられた作品。私は主演だったから絶対作りたいって思いがあったのですが、みんなが協力してついてきてくれて、ものすごく嬉しかった」とまたしても涙をこらえながら語る。そして精いっぱいの笑顔を浮かべながら「やりきった感があります!」と続けた。
この日は完成披露の際に仕事の関係で欠席だった戸塚と森永も登壇したものの、今度は清水と横浜が欠席。全員が揃わなかったことに寂しげな表情を浮かべるキャスト陣だったが、2人からビデオメッセージで挨拶が届けられると、映像越しに茶々を入れるなど和気あいあいとした様子で撮影時のエピソードなどを語り合い、全員が「楽しかったよね〜」と顔を見合わせた。
劇中でできちゃった婚を経て、子どもを育てる役柄に挑んだ秋月と戸塚の2人は、子役との共演シーンの苦労を明かす。「ずっと現場で泣いていて、大変だった」と語る戸塚に、真野は「すごくナチュラルで、こういうおちゃらけたパパいるわ、と思った。いいパパになりそう」と褒めちぎる。子役に対してその都度楽しみながらアドリブで対応をしてきたという戸塚が「子どもは加減とか知らないからね。5、6歳の子どもの力って結構強いじゃん」と、普通に痛かったことを明かして笑いを誘うと、突然真野から「加減を知らないといえば横浜流星もなの!」とまさかのタレコミが。
そして真野は言い合いのシーンで本気で手を振り払われて小道具が吹っ飛んでしまったことや、腕を引っ張られるシーンで強く握られて真っ赤になったことを明かす。すると冨田からも「僕も頭を叩かれるシーンがあったんですけど、20回くらいやって撮影が終わった後はだいたい頭痛くなりました。加減を知らない男、横浜流星」とタレコミし合い「常に真剣だったからね」と、全員で笑い合った。
そんな彼らとの映画作りについて藤井監督は「僕は歳が離れてるので、仲間に入れてほしかった。たまに入れてもらえると嬉しかった」と微笑む。すると真野から「全然目を合わせてくれなかったんですよ!」と言われた監督は慌てて「男性で真野さんに見られたら緊張するじゃないですか!」とシャイな一面を発揮。そして「真野さんの背中に教わったことがすごく多かった。互いに尊敬し合っている、すごく敬意のある現場。素晴らしい時間でした」と、2年前の撮影を笑顔で振り返った。
取材・文/久保田 和馬