“世界のクロサワ”のアカデミー賞を祝った2人の巨匠って?【心に残る平成の映画 教えてください】
19年4月30日(火)、平成が終わる。『タイタニック』『アバター』に驚き、宮崎駿作品や「踊る大捜査線」シリーズに熱狂した約30年間。「DVD&動画配信でーた」では、読者の心に残った平成の映画や俳優を教えてもらい、4月20日発売の「DVD&動画配信でーた」5月号で大々的に発表するアンケート企画を実施した。毎号様々なテーマで、平成の映画を思い出すために役立つ特集を掲載して好評を博しているが、Movie Walkerでも“「DVD&動画配信でーた」Presents 特別企画・心に残る平成の映画 教えてください”として掲載中。
第91回アカデミー賞授賞式が終わったいま、本企画でも「アカデミー賞&世界三大映画祭 “喜びと赤面の”思い出アルバム」と題して世界の映画賞にフォーカス。アカデミー賞に加えて、世界三大映画祭と呼ばれるベルリン、ヴェネチア、カンヌの各映画祭で約30年間に起きた忘れがたいエピソードを、映画人の歓喜(と驚き!?)を捉えた写真で振り返ろう。今回は平成元年〜5年(1989-1993)をプレイバック!
ソダーバーグ26歳、初長編監督作でいきなり最高賞【カンヌ】
1989年、『セックスと嘘とビデオテープ』(89)にて。スティーヴン・ソダーバーグの処女長編はタイトルもさることながら、登場人物の本音が浮き彫りになる展開が鮮烈だった。(当時)史上最年少のパルム・ドール受賞者となったインディーズ映画界の星は、今や米国屈指の大物監督だ。
名誉賞受賞の黒澤明を2人の“愛弟子”も祝福【アカデミー賞】
1990年。日本から届いた名誉賞受賞と80歳の誕生日を祝うビデオ・メッセージに合わせて、授賞式会場の人々もバースデー・ソングを歌った。プレゼンターはジョージ・ルーカス&スティーヴン・スピルバーグ。黒澤は「私がこんな立派な賞に値するのか心配です」と謙虚に挨拶。
ジャック・パランスがステージ上で腕立て伏せ!【アカデミー賞】
1992年、『シティ・スリッカーズ』(91)にて。50年代から活躍してきた性格俳優が、73歳にして助演男優賞を初受賞。“若さ”アピールなのか壇上で腕立て伏せを始め、会場は大ウケ!
「イーストウッドが“最後の西部劇”で栄冠」【アカデミー賞】
1993年、『許されざる者』(92)にて。70年代初頭から監督業に進出したクリント・イーストウッドが、長編監督第16作となった西部劇でオスカー監督賞(&作品賞)を初受賞。監督賞の受賞スピーチではスタッフや女優たちに感謝と敬意を、作品賞ではステージへの階段を颯爽と駆け上がり、来場していた母を称えた。
次回は【平成6年〜7年(1994-1995)】をプレイバック!
文/サードアイ 構成/「DVD&動画配信でーた」編集部