性や薬物の悩みを抱える難役も魅せる“陰ありイケメン”ルーカス・ヘッジズが気になる理由【画像23点】
色白の肌&涼しい目元と端正な顔立ち…清潔感あるイケメンをさす“塩顔男子”なるものが日本でもてはやされるなか、ハリウッドにも“塩顔”と言えそうな、気になる男がいる。活躍目覚ましい、俳優ルーカス・ヘッジズだ。新人ながら弱冠20歳でオスカーノミネートを果たし、話題作への起用が続く。そんな彼の出演作2本が、4~5月に続けて公開。ぐっと大人っぽくなり、ますます楽しみな彼の成長と経歴を、これを機に振り返ってみたい。
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NYの映画一家に生まれ、ウェス・アンダーソン監督作でデビュー
ヘッジズは、ニューヨーク、ブルックリン育ちの22歳。父親は、『ギルバート・グレイプ』(93)の原作と脚本や『アバウト・ア・ボーイ』(02)などの脚本を手がけた映画監督で脚本家のピーター・ヘッジズだ。少年時代、父の監督作『40オトコの恋愛事情』(07)に子役としてエキストラ出演した後、中学校での演劇出演時に、ウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』(12)のキャスティングディレクターと出会い、ボーイスカウト隊員役で本格的に俳優デビューを果たすことになる。
弱冠20歳でオスカーにノミネートされ、一躍注目の的に!
その後、役は大きくないものの『ゼロの未来』(13)や『とらわれて夏』(13)、『グランド・ブダペスト・ホテル」(14)などに出演し、着実にキャリアを積んでいったヘッジズ。そして、オーディションの末に勝ち取った『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)では、ナイーヴな主人公の甥パトリックをみずみずしく演じ、20歳というその年の最年少で、アカデミー賞助演男優賞にノミネート。そのほか数々の映画賞にノミネートされ、“リバー・フェニックス、ディカプリオに続く逸材”と呼ばれるなど、ハリウッドで大きな注目を集めることになった。
以降、『レディ・バード』(17)では、自分の性的指向に戸惑いを抱えている主人公のボーイフレンド、『スリービルボード』(17)では予想外の行動をとる母親に傷つく息子、と賞レースをにぎわせた作品に立て続けに出演すると、多感な若者の心を表現した繊細な演技で高い評価を得ると共に、若手実力派としての確かな地位を築いている。
初主演作&ジュリア・ロバーツ指名作が立て続けに日本公開!
そんな彼の今年公開作品の1本目は、俳優ジョエル・エドガートンの長編監督2作目で、全米で大きな反響を呼んだ衝撃の実話を原作にした人間ドラマ『ある少年の告白』(4月19日公開)。ヘッジズは映画初主演となった本作で、信仰深い牧師の両親に同性愛者だということを告白し、自分を偽り“罪”として同性愛矯正セラピーを受けながらも、もがき葛藤していく大学生という難役を演じている。両親役のラッセル・クロウ、ニコール・キッドマンのほか、若き奇才グザヴィエ・ドラン、楽曲も提供している注目のシンガーソングライター、トロイ・シヴァンなど、名だたる共演陣を前に堂々の演技を披露し、第76回ゴールデングローブ賞主演男優賞にもノミネートされた。
2本目は、父ピーターによる監督・脚本作で、ケガの治療をきっかけに不運にも薬物依存症に陥ってしまった息子を全力で守ろうとする、母の愛と家族の絆をジュリア・ロバーツ主演で描いたヒューマンドラマ『ベン・イズ・バック』(5月24日公開)。ヘッジズは、ドラッグ依存症の療養施設から突如帰ってきた息子のベンを熱演。ジュリア自らの指名で出演が決まったという彼の存在感は抜群で、逃れられない過去の過ちに達観したかのような闇の一面ものぞかせる繊細な表情は必見だ。
ギラギラしていない薄めのルックスながら、印象的な眼差しと独特の雰囲気で、観た後にジワジワ気になってくるルーカス・ヘッジズ。プロ意識の強いしっかり者で本物志向の若き実力派の活躍から、今後も目が離せない!
文/トライワークス
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