民族の“儀式”から動物の“技”まで!歴史的資料だらけの「映像百科事典」とは!?
広い地球上には、自分たちの想像を裏切る様々な生活や文化、民族や生き物が存在するもの。そんな我々の日常とはかけ離れた、めったにお目に掛かることができないような映像を集めたのが、3月30日(土)より公開される『エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ』だ。
『エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ』とは、この地球に存在する、文化や習慣、民族の儀式などに関する映像を百科事典のように記録し集めるという一大プロジェクト。1952年にドイツの国立化学研究所で始まると、以後30年近くを費やして、多くの研究者やカメラマンが世界各地に足を運び、3000タイトル強もの映像アーカイブを制作。民族学、生物学、科学技術の3ジャンルで構成される20世紀の貴重な映像集となっている。
今回の劇場版では、西アフリカのバウレ族による楽弓を演奏する姿から、東グリーンランドのエスキモーのうちわ太鼓による戦いの歌、ブラジルのクラホ族による丸太を持っての儀礼的駅伝競走や、中央ヨーロッパはバーデン南部のエルツァッハのカーニバル行事など、世界中の土地土地の風習を中心にピックアップ。
さらにはメキシコのプエブラ族の揚水水車やブラジルのスヤ族が水草から塩を採集する日常生活での技術的なものから、ラッコが道具を使用する様子まで、厳選された8本の短編映像を上映。あくまで観察映像としての解説やBGMを排したありのままの様子からは、20世紀の“かつてあった暮らし”ぶりが浮き上がり、知恵や技を駆使しながらたくましくサバイブする生き物たちの豊かな営みが感じ取れ、どこかワクワクしてしまうことだろう。
現在の日本とは大きく異なる暮らしの様子には、エキゾチックで心惹かれること間違いなし!知られざる生き物の姿や技法など、目からウロコの貴重な映像を見逃すことなかれ。
文/トライワークス