”サッドキアヌ”を経て、爆走モードにギアチェンジ!”キアヌ・リーブスフィーバー”が止まらない!
つい先日製作が発表された『マトリックス』シリーズの続編で、ネオを再び演じることが決まるなど、このところ絶好調のキアヌ・リーブス。今年もすでに出演作が3本公開(うち1本は配信)され、さらにまだまだ待機作が控えているフィーバー状態だ。そんなキアヌの主演最新作『ブルー・ダイヤモンド』公開中だ。改めて近年の激アツぶりを振り返っていきたい!
『ビルとテッドの大冒険』(89)年でブレイクすると『スピード』(94)で一躍日本でも知名度を上げ、「マトリックス」シリーズでアクションスターとしてキャリアの絶頂期を迎えたキアヌ。その後もコンスタントに作品に出続けたものの、監督を務めた『キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー』(13)や『47RONIN』(13)のように、興収的にも評判的にもパッとしないものが多く、公園のベンチで一人寂しく食事をしている姿がパパラッチされたことからネットミーム化した“サッドキアヌ”も手伝い、物悲しいイメージがついてしまった。一部のファンには「親近感が沸く」大ウケし、フィギュア化されるほどに。
しかし、2014年の『ジョン・ウィック』で、妻を失った上に愛犬をマフィアに殺され、悲しみと怒りを抱える孤独な殺し屋の復讐劇を鮮やかに演じてみせると、シリーズ化する成功を収め大復活。これを機に『ジョン・ウィック』ばりに吹っ切れたキアヌは、以降は作品の規模の大小を問わず、手当たり次第とも言えるようなハイペースで作品に出演するようになる。
もはや“なんでもやる男”と化したキアヌ、『ノック・ノック』(15)では、家族の留守中に訪ねてきた美女2人組にうつつを抜かし痛い目にあってしまう不貞夫を、『レプリカズ』(18)では、交通事故で失った家族をクローンとして再生させるという、倫理完無視の暴走天才博士を嬉々として熱演。さらにNetflixの『いつかはマイ・ベイビー』では、変人にデフォルメされた本人役で怪演を見せ、『トイ・ストーリー4』(公開中)では、カナダ人のバイクスタントマンのおもちゃ役でハイテンションな声の演技を披露した。
公開中の『ブルー・ダイヤモンド』は、マフィアと希少な最高純度のブルー・ダイヤモンドを取引をするためにためロシア・サンクトペテルブルクを訪れたキアヌ演じる宝石商が、取引直前にダイヤと共に姿を消したビジネスパートナーの足取りを追っていくうちに、様々な思惑に巻き込まれていくサスペンスだ。
キアヌの魅力がこれでもかと詰まっており、ビジネスパートナーを追い訪れたシベリアで出会った女性と刹那的な恋に燃え上がる情熱的な姿や、敵に囲まれた状況をハンティングライフルで一つ切り抜けていくという只者ではないオーラをムンムンに漂わせたアクション、さらに流暢なロシア語までも披露。キアヌウォッチャー必見の1作となっている。
10月4日(金)には、待望の続編『ジョン・ウィック:パラベラム』が日本公開され、さらに『ビルとテッド』シリーズの第3弾『ビル&テッド・フェイス・ザ・ミュージック(原題)』も2020年の8月に全米公開と、キアヌの躍進から目が離せない!
文/トライワークス