山田涼介と土屋太鳳が特撮映画に挑戦!松竹と東映の初タッグ『大怪獣のあとしまつ』制作決定 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山田涼介と土屋太鳳が特撮映画に挑戦!松竹と東映の初タッグ『大怪獣のあとしまつ』制作決定

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山田涼介と土屋太鳳が特撮映画に挑戦!松竹と東映の初タッグ『大怪獣のあとしまつ』制作決定


<スタッフ・キャスト コメント>

●山田涼介(帯刀アラタ役)

「最初にお話を聞いたとき、真面目な映画への出演が多かったなかで、本格コメディ映画ははじめてのお話で、すごく迷いがありました。ただ台本を読ませていただいて、ふざけた情景のなかに超真面目な主人公のギャップ…これは面白い!と思い、ぜひ出演させていただこうと思いました!いまはプレッシャーはあまりなく、とにかく三木監督の期待に応えられるよう、全力でふざけて、面白く仕上げて行きたいと思います。大人が全力でふざけるとこうなるのか!と思うような内容です(笑)。そしてさらに、ウソかと思うような驚きの豪華キャストで、ふざけ倒します!土屋さんとは芝居ではじめての共演になりますが、“ツッコミ”の多い役どころで、すごく真面目ながらユーモアさを持つ彼女の今作での“ツッコミ”が楽しみです。松竹さんと東映さん、業界激震の前代未聞の初タッグがホントにこの作品で良いんですか⁉と内心思いつつも、映画界の巨頭が組んで全力で“遊ぶ“ことにすごく意義があるなと!山田や土屋さんがこんなことするの⁉という驚きを存分に楽しんでいただきながら、お金を払って見ていただく以上の価値がある映画を全力で作り上げていきたいと思いますので、みなさま応援よろしくお願いいたします」

●土屋太鳳(雨音ユキノ役)

「私はヒーローが好きです。特撮と呼ばれる作品には、人生において大切なことも、許されないことも、それをさえ許すことも、でも忘れてはならないことも…たとえば現実を風刺するリアルな危機感も…ありとあらゆるものが含まれていて、ヒーローはその真ん中で輝き、苦しみ、闘って、たくさんの勇気を教えてくれました。私がヒーローを知った子どものころは映画館の座席予約システムがなく、朝から並び、“映画がはじまる前のワクワクする暗闇”を最初に味わったのは、松竹の映画だったか、東映の映画だったか…どの映画でもスクリーンにのめり込み、衝撃的に感動したことを覚えています。『大怪獣のあとしまつ』の脚本を読んだとき、その記憶にある感情が、渦巻きながら目を覚ましました。そして三木聡監督とお会いしたとき、この作品が持つ深さとパワーを予感しました。山田涼介さん演じる主人公を支えるチームの一員として、全ヒーローへの恩返しを込め、踏んばります!」

●三木聡(監督と脚本)

「そもそも。20年以上前、ある番組で映画になってない時間を想像する企画をやったことが遠因。例えば『007』で、ウエットスーツの下がタキシード…どうやって着るのか?また『ゴッドファーザー』(72)で朝起きると切られた馬の首がベッドに入っている…はたして夜中にどうやって寝ている人を起こさないように入れたのか?で、特撮映画の映画にならない時間のひとつが死んでしまった怪獣の死体をどうしてるのか?非常に映画的でない時間を映画にしてみたい、そういう天邪鬼(あまのじゃく)なところがスタート。はたしていったい誰がこのある意味不毛な企画を映画化してくれるのか?でも、日本もまだまだ捨てたもんじゃない。手を挙げてくれる人たちがいたのです。それが、松竹と東映という日本を代表する映画会社。しかも共同で製作してくれるという歴史的な出来事なんだとか。いいのか?日本映画界?って私が言うのもなんですが、すでにまっとうでない感じはありあり。別になにか才能があるわけではない私だけど、妙な遭遇運はあって、主に番組とか映画とかで物事が大きく変わるときに立ち会う率高し。今回も間違いなくそのひとつ。でも今後こういう機会が増え、新しいクリエイティブの場が広がるといいなぁと真顔で思っていたりする私、責任取れないけどね。そして、このバカバカしい企画を主演とヒロインという形で支えてくれるのが、山田涼介と土屋太鳳という、いま日本映画を支える俳優のおふたり。世代的にもかなり離れているがふたりの感性は非常に楽しみです。山田くんは欠落した過去を持つ主人公を、ときにクールに、また、ときに青い炎ともいうべき情熱を持って芝居づくりに臨んできてくれてますし、土屋さんは予想できない表情と的確なセリフトーンでやや負の面を持った新しい特撮もののヒロインを演じてくれる…はず。ふたりと一緒にスタッフ一同、思い切り後ろを向いて撮影に臨みます」

●迫本淳一(松竹株式会社 代表取締役社長)

「映画の興行収入がいままでにないくらいの記録を作り、映画を大きなスクリーンで鑑賞することが昨今ブームになっています。そんななかで松竹と東映さんといういままでにない組み合わせで、特撮映画という最も典型的な映画らしいコンテンツでの共同プロジェクトという素晴らしい機会をいただきました。松竹の『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』シリーズに代表される“庶民的人情”と東映さんの“義理人情”。その両方の“人情”がぶつかると、どうなるのか?とても期待しております。山田涼介さん、土屋太鳳さんは松竹とは縁が深く、出演していただくことがとても楽しみです。死んだ怪獣のあとしまつはどうするのか…という本来、スポットがあたらない部分を真剣に作るのがこの作品の面白さですから、その点は昨年大ヒットした映画『翔んで埼玉』(19)を作られた東映さんの力をお借りして、勉強させていただきたいです。三木聡監督はじめ、作り手の方々には弾けてほしいし、大ヒットを期待しております」

●多田憲之(東映株式会社 代表取締役社長)

「本作の企画がはじめて当社で出たのは、5年ほど前のことです。当初は低予算で進めるという案もありましたが、このような映画の仕掛けは規模を大きくしなければ面白くならない。そこで松竹さんにお話を持っていったところ、賛同していただくことができました。松竹さんと手を組めるのであれば、大掛かりかつ面白い嘘がつけると東映内部でも話が進みました。これまでさまざまな特撮映画がありましたが、死んだあとの怪獣のあとしまつ…という仕掛けが非常に面白い。一見ふざけたような内容ですが、ストーリーには環境問題も政治の混乱も描かれており、まさにいまの時代が反映されています。山田涼介さん、土屋太鳳さんをはじめ、キャスティングも素晴らしく、まさに松竹さんがいなければ成立しなかった企画です。いい映画と面白い映画はイコール。いい結果がでることによって両社にとっての次のステップもあるはずです。作り手たちにはいい映画を作っていただき、ヒットに導いてほしいです」

文/編集部

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