中尾明慶、異色子犬3D映画に自信!「犬がヨチヨチ近づく癒し部分では『アバター』を超えています」

インタビュー

中尾明慶、異色子犬3D映画に自信!「犬がヨチヨチ近づく癒し部分では『アバター』を超えています」

子犬のゴールデンレトリバーが交番に届けられたことから起こる騒動を描いたフル3D映画『犬のおまわりさん てのひらワンコ3D』(8月27日公開)で自称・犬好きの新米おまわりさんを演じた中尾明慶に話を聞いた。3D映画『アバター』(09)や『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』(公開中)と比べて、「こんなに平常心を保って鑑賞できる3D映画は本作しかない。犬がヨチヨチと立体的に近づいてくる癒し部分では勝っています」とハリウッド超大作に勝利宣言した。

田園風景が広がるのどかな町に勤務する新米のお巡りさんの健(中尾)のもとに、生後40日弱のゴールデンレトリバーの子犬が捨て犬として届けられる。遺失物法が改正されて以来交番で犬を預かることができず、保健所では一週間以内に飼い主が現れない限り殺処分されてしまう。自称・犬好きの健は、子犬をペット禁止の自宅アパートに連れ帰るのだが。

18歳の頃にテレビ番組で訪れた保健所で、殺処分される犬の現状を初めて目の当たりしたという中尾。それ以来、動物愛護について関心を持つようになった。「いつか捨て犬の問題をテーマにした作品に出演して、芝居を通してメッセージを伝えたかった」と今回のオファーには深い縁を感じている。台本を読んで感動、即答で出演を決定したが、「アクション大作ならわかるけど、犬でどうして3Dなのか悩みました。クランクインするまで頭の中はクエスチョンマークだらけで」と苦笑いした。

しかし、実際に完成した3D版には「本当に犬が目の前にいるかのように、チョコチョコ歩いてくる。なんだか嬉しい気分になりました」と、まんざらではない様子だ。「なぜ、犬で3Dなのかという部分を興味本位で見てほしいですね。これまでの3Dの概念は確実に変わるはず。単に犬が近づいてくるだけなので、子供からお年寄りまで安心して鑑賞できます」と、アドレナリン放出ゼロの癒し3Dに太鼓判を押す。

犬3匹と子役に囲まれた撮影を「犬でガチャガチャ、子供でガチャガチャして終わった感じ」と振り返るが、「子役たちが萎縮しないように、お菓子を一緒に食べたり、意識的にスキンシップをとっていたら、『中尾君、セリフ合わせしませんか?』と言われるまでの仲になった」と楽しそうに語る。「子役が将来ビッグになったら、『俺の兄貴役は中尾以外にいない』と言わせるためのゴマすり」ととぼけるが、自身も子役出身という経験があったからこその優しさでもあった。【Movie Walker】

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