クリスチャン・ベールがレオナルド・ディカプリオを憎む原因はロバート・デ・ニーロ!?
『ダークナイト ライジング』(全米7月20日、日本7月28日公開)でバットマンを演じているクリスチャン・ベールにとって、レオナルド・ディカプリオは天敵だと言われてきたが、その大きな原因はロバート・デ・ニーロだったらしい。
クリスチャンの元パブリシストだったハリソン・チャンの暴露本「Christian Bale: The Inside Story of the Darkest Batman」によれば、「これまでクリスチャンは、演じたい役をことごとく奪われてきたため、レオナルドに対して一方的に恨みを持っており、名前を聞いただけで焼印のごとく煮えたぎるような怒りをあらわにしていた」そうだが、ナショナル・エンクワイラー紙に関係者が語った話によれば、なかでも特別な思い入れがある作品があったようだ。
「それはレオがアカデミー助演男優賞にノミネートされた『ギルバート・グレイプ』(93)にまで遡りますが、何と言っても『ボーイズ・ライフ』(93)の役をレオに奪われたことが大きかったようです。クリスチャンが俳優として夢見ていたことのなかに、ロバート・デ・ニーロとの共演がありました。『ボーイズ・ライフ』がきっかけで、レオとボブ(デ・ニーロ)が仲良くなったことで怒りが沸点に達し、さらに『タイタニック』(97)で、クリスチャンはジャックを演じたかったのですが、ジェームズ・キャメロン監督が『イギリス人俳優ふたりは要らない』と発言し、イギリス人女優のケイト・ウィンスレットを選んだことで、イギリス人であるクリスチャンではなくアメリカ人のレオを選んだことも、レオを恨み続ける原因になった」という。
「それに対してレオは全く相手にしていません。レオはクリスチャンを俳優として尊敬していますし、やりたい役どころが重なって競争になってしまうのはある意味仕方がないと思っているんです。ハリウッドには、ふたりに十分な役どろこがあるとレオは信じている」そうで、とにかく一方的な恨みのようだ。
確かにレオは、デ・ニーロと知り合ったことで、巨匠マーティン・スコセッシ監督と意気投合することになり、巨匠たちが描くシリアスなドラマで主役を演じ、アカデミー賞に何度もノミネートされている。実力ありきではあるが、その事実がクリスチャンにとっては今でも憎むべき宿敵なのかもしれない。しかし、クリスチャンはレオより先に『ザ・ファイター』(10)でアカデミー助演男優賞を受賞しており、今でもレオを憎んでいるのかは疑わしいところだ。【NY在住/JUNKO】