三つ編みお下げ姿のセーラー服美少女が妄想の中で昇天
エッチなことで頭がいっぱいの中学生男子を主人公に、彼が繰り広げるとんでもない妄想の数々を描いた『中学生円山』(5月18日公開)。この映画で、円山の同級生の美少女役を演じた16歳の刈谷友衣子が、主人公の妄想の中で思うがままにされているのだ。
三つ編みお下げにセーラー服という、古典的美少女の姿で登場する刈谷友衣子は、主人公にとって憧れの存在。そんな彼女を主人公が妄想のネタにしないはずもない。服のままプールに飛び込み、濡れそぼった姿を楽しんだかと思えば、彼を庇って拳銃で撃ち殺される場面まで妄想してしまうのだ。もちろん、劇中ではそれらが全て映像として描かれるので、妄想か現実かなんて関係ない。
そんな本作は、中二病真っ盛りの少年が、草なぎ剛演じる謎の男との関係を通して成長する姿を描く物語。部屋のベッドで妄想に耽ることだけを楽しみに生きる少年は、ある日、彼の住む団地に越してきたシングルファーザーと出会う。最初こそ男に対して不信感を抱くが、やがて男の中に他の人間にはない何かを見出すようになっていく。そんな2人の関係を軸に、中学生特有の痛くて繊細な感受性を綴る青春ドラマなのだ。
宮藤官九郎が4年ぶりに監督を務めた作品でもある本作。ぶっ飛んだ妄想を量産する少年の姿に心当たりのある人は、劇場で思わず赤面してしまうかもしれない。【トライワークス】
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