真野恵里菜、『パトレイバー』初日に「不安だった」と涙!押井守総監督は「ありがとう」と感謝の言葉|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
真野恵里菜、『パトレイバー』初日に「不安だった」と涙!押井守総監督は「ありがとう」と感謝の言葉

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真野恵里菜、『パトレイバー』初日に「不安だった」と涙!押井守総監督は「ありがとう」と感謝の言葉

人気アニメ『機動警察パトレイバー』を、完全オリジナル新作として描く実写版プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章』の初日舞台挨拶が4月5日に新宿ピカデリーで開催され、押井守総監督、真野恵里菜、筧利夫、千葉繁、太田莉菜、堀本能礼、田尻茂一、しおつかこうへいが登壇。伝説的アニメの実写化で主演を務めた真野は「不安もあったけれど、ここまでみんなでやってきて、今日たくさんの方々に来ていただけた。感無量です」と満員の会場を前に、感激の涙を流した。

『機動警察パトレイバー』は、レイバーと呼ばれる人型作業機械が普及した東京を舞台に、レイバー犯罪に立ち向かう警視庁特科車両二課中隊(特車二課)の活躍を描く人気アニメ。今回の実写プロジェクトでは登場人物も世代交代し、特車二課存続が危ぶまれる無能の“三代目”の奮闘劇が描き出される。真野は、「ついにこの日が来たかと。昨日は眠れなかった」と緊張の面持ち。「(原作の)アニメを見ようかと悩んだけれど、私が演じるのは三代目の明役。オリジナリティを出すために、あえて原作を見ずに臨みました。現場の空気のなかで生まれたキャラクター。明を愛していただければ嬉しい」と会場に語りかけた。

シリーズ誕生から25年を経て、実写化が実現したが、押井監督は「『パトレイバー』は僕にとって、監督という仕事をやるベースになった仕事で、初めて食えた仕事」と思い入れを告白。「旧特車二課の呪いから、いかに解けるかということをテーマにした。アニメで長くやってきた作品なので、叩かれる覚悟はできています」と、実写化にも並々ならぬ意気込みで挑んだ様子だ。

さらに「呪いをバネに、新しいキャラクターを作っていってもらった。この6人でなければ、成立しなかったと確信しています。苦しい現場だったけれど、みんな良く応えてくれた。ありがとう」と、キャスト陣に感謝しきり。実物大イングラム(レイバー)や指揮車等のメカを完全実体化したことでも話題の本作。押井監督は「予定よりお金を使いすぎちゃって」と苦笑い。「怖くて聞けないんだけれど、予算をかなりオーバーしているみたい。でもお金をかけないと良いものはできないし、真面目にやらないと笑ってもらえない」と妥協を許さない姿勢を見せていた。

第1章の公開を皮切りに、全7章として劇場上映がスタート。2015年には、長編劇場版が全国で公開される予定だ。押井監督は「2章から、早速すごいことになっています。本来アニメーションでやりたかったことを、実写でやらせてもらった。『パトレイバー』は自分にとって長い仕事になって、25年の間には喧嘩や仲間割れもあったけれど、よくここまで続いた。イングラムの魅力もあるが、特車二課の人間たちのおもしろおかしい物語が支持されたからだと思う」と晴れやかな表情を見せていた。【取材・文/成田おり枝】

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