まるでパリのガイドブック!?名所も穴場も予習できる!
伝統あるパリのホテルにやってきた男女11人のツアー客たちによる珍道中を描いた『王妃の館』(4月25日公開)。花の都・パリで22日間にもわたってロケを敢行した本作だが、“パリの観光ガイド”としても十分楽しむことができる。
まずは、日本映画史上初めて撮影が許可された“ヴェルサイユ宮殿”。水谷豊扮する天才小説家の北白川右京らと共に、あたかも豪華絢爛な宮殿の内外を散策している気分に!
特にシャンデリアが輝く美しい“鏡の回廊”を背景に、物語のキーパーソンでもあるルイ14世へと、右京が想いをはせる場面は大きな見どころだ。
また、撮影の許可が出にくいと言われている、ルーヴル美術館でのロケも実現。ここでは、登場人物たちが閉館間際に駆け込んだという設定だけに、まさに館内は貸切状態!普段は世界中の観光客で混み合っている館内をたっぷりと満喫できるのだ。
さらに、船に揺られながら優雅な朝食を楽しむセーヌ川クルーズや、“愛の南京錠”で有名なポン・デ・ザール橋下の散歩なども優雅な気分に。セーヌ川沿いに佇む美しいパリの街並みも一見の価値アリだ。
一方、王道とは一味違った穴場スポットも見逃せない。“裏パリ”の骨董街マルシェ・ヴェルネゾンは、狭い路地に屋台がひしめき合っており、活気がありながらもどこか怪しい雰囲気だ。
また、ヨーロッパ映画でよく目にするオシャレな“移動遊園地”を思わせるレトロなメリーゴーランドも登場。こちらは知る人ぞ知る「遊園地博物館」のもので、個人経営のため、通常は一般公開されていないとてもレアなものとなっている。
極めつけは、吹石一恵扮する“スイーツ女子”の香が買い求める、有名店のスイーツの数々!“パリの或る日曜日”という意味のお店「アン・ディマンシュ・ア・パリ」のケーキをはじめ、クラシカルな伝統菓子、お花や苺をあしらったキュートな限定菓子まで、本場パリのスイーツが堪能できる。これらのほとんどは日本に支店がないお店なので、パリへ行った時のために予習してみるのも良さそうだ。
ワケありのツアー客たちによる人間模様を追いながら、憧れのパリ観光もばっちり楽しむことのできる本作。右京たちと共にパリジャン気分を味わってみてはいかが?【トライワークス】