『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプロデューサーが語る最強の戦略!
12月18日(金)18時半!時間指定つきでの全国一斉公開に向けて、映画ファンたちがいよいよ色めき立ってきた。そう、映画史に燦然と輝くSFシリーズの新たなる3部作の第1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開日である。詳細について箝口令が敷かれた本作だが、その手がかりを探るべく、来日したプロデューサーのキャスリーン・ケネディにインタビューし、話を聞いた。
キャスリーン・ケネディといえば、ルーカスフィルムの社長で、『E.T.』(82)で初プロデュースをして以来、スティーブン・スピルバーグの右腕として活躍してきた超ビッグネームだ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどのロバート・ゼメキス監督作や、『シックス・センス』(99)などのM・ナイト・シャマラン監督作なども手掛けてきた、映画界の重鎮である。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』においては、ストーリーテリングやキャラクターについて、これまでの『スター・ウォーズ』サーガを受け継ぐ深みのあるものに仕上がったと言う。「やはり、『スター・ウォーズ』のいちばんの見どころはそこだから。非常にエモーショナルな映画となったわ」。
魅惑的なヒロイン、レイや、ストームトルーパーの脱走兵フィンなど新キャラクターのなかでも、いちばん気になるのがダース・ベイダーのダークサイドを受け継ぐと思われるカイロ・レンだ。武器であるクロスガード型のライトセーバーもクールだ!
「カイロ・レンは非常に複雑な悪党となりそうよ。でも、そこはご自身の目で確かめてみてほしい。重要な役どころなので、キャラクターとしても人気を呼びそうね」。
新3部作から、ウォルト・ディズニー・スタジオが手掛けることになった『スター・ウォーズ』シリーズ。キャスリーンは、ディズニーに対して心から感謝していると言う。
「ルーカスフィルムもいろんなものを持っていたけど、それをさらに大きくしてくれたのがディズニーよ。彼らとビジネスをいっしょにやることで、かなり戦略が広がったと思うわ。しかも、ディズニーが、我々に敬意をはらってくださり、クリエイティブのコントロールを全部まかせてくれた点も素晴らしい」。
カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドや、フロリダ州オーランドのディズニーワールドに建設されるという、『スター・ウォーズ』がテーマのエリア「スター・ウォーズランド」もディズニーならではの最強コンテンツとなりそうだ。
キャスリーンも「テーマパークの存在は大きいわ」とうなずく。「『スター・ウォーズランド』のプランを見せてもらったんだけど、信じられないくらいすごいの。テーマパークのストーリーは、映画と同じくらい力を入れてやっているから、すごいものができあがると思うわ」。
もはや、観たくてむずむずするほど楽しみになってきた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。この一大ムーブメントに乗り遅れないよう、いまからスタンバイしたい。【取材・文/山崎伸子】