原作超え!?実写版テラフォーマーが鳥肌レベルのキモさ
累計1500万部を突破する人気コミックを、三池崇史監督が実写化したSFアクション『テラフォーマーズ』(4月29日公開)。公開を心待ちにしている原作ファンは数多くいるだろうが、やっぱり気になってしまうのがその“再現度”。果たしてどのような世界観になっているのだろうか?
この作品のキモと言って良いのが、人間に駆除されていた“害虫”が火星で異常進化した、巨大な人型生物=テラフォーマー。超ハイスピードで移動する俊敏さや一瞬で人を殺す怪力を持ち、そのうえ棍棒や銃器を扱うこともできる知能もある。もはや、宇宙一強いと言っても過言ではない生き物だ。
実写版ではこのテラフォーマーをCGで制作。黒&茶色のボディやムキムキの筋肉、長~く伸びた触覚は原作そのまま。また、この生物特有の体のテラテラ感も忠実に再現されている。彼らが大量にひしめくシーンは、目を逸らしたくなるほどの気持ち悪さ!リアル過ぎる造形に、原作ファンもうなってしまいそう。
また、キャラクターがほぼ日本人など原作と違う設定はあるものの、キャスト陣のなりきりぶりはなかなか!中でも、小町小吉役の伊藤英明は、自身のイメージも手伝ってか、純粋で男気あるキャラにピッタリ。オオスズメバチの特性を活かした攻撃も迫力満点だ。
小町が可愛がる秋田奈々緒役の武井咲や、原作ではティンとなっている男・武藤仁役の山下智久も熱い演技を披露。原作に通ずる可愛らしさや強さに執着するところなどを、見事に体現している。さらに、蛭間一郎を演じる山田孝之、科学者の本多晃役の小栗旬も存在感を発揮。暗くて異様な空気感を醸し出しているところもさすが!
このほかにも、昆虫のDNAによって変異する様子や、テラフォーマーと死闘を繰り広げる場面も見応え十分。映画だからこそ出来る映像描写に、間違いなく満足できるはず!原作ファンならずとも、大きなスクリーンでじっくり味わってほしい。【トライワークス】