双子のパパ東出昌大に、香川照之「俺も一緒に抱っこして」

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双子のパパ東出昌大に、香川照之「俺も一緒に抱っこして」

前川裕の小説を映画化したサスペンススリラー『クリーピー 偽りの隣人』(公開中)の初日舞台挨拶が6月18日、丸の内ピカデリーで開催。本作に出演者する西島秀俊、竹内結子、香川照之、川口春奈、東出昌大、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹と黒沢清監督が登壇した。香川は東出の高身長に対し、「生まれた双子と一緒に俺も抱っこして!」と熱望し、会場の笑いを誘った。

本作は“他人になり変わる”というストーリー要素がポイント。「なり変わるなら登壇者の中で誰がいいか」とトークが展開され、香川と東出に名前が集中した。東出の名前をあげた竹内は「このスラッとされたビジュアルからは想像もつかないようなことを裏でされていたので。紙をおりがみのように折っていて、すごいかわいらしいなと思って」と意外なエピソードを披露し、会場を和ませた。

そんな東出は「香川さん。しゃべれば、みんながバッコンバッコン笑いますし、撮影中もお芝居の細かい動きを監督とお話なさってやっているんですけど、0.1秒のお芝居の世界感というか。そのスピード感がすごいなと思ったので、どういう風にお芝居の世界が見えているのだろと香川さんになりたいです」と、香川へ憧れのまなざしを向けた。これに対し香川は「何も考えていないです。黒沢監督の現場は考えちゃいけないということを20年かけて学びました」と話すと、西島も大きくうなずいていた。

香川は東出の名前をあげ、高身長なことに対し身振り手振りで、「(東出の目の前に手を出し)ここに目線があるんですよ!どんな世界が見えるのでしょう。手を伸ばせば太陽とか届く?月も時々握ったりする?お子さんがお生まれになって、抱っこをされたら俺越えですよ!なんなら3つ子で俺を抱っこしてくれないかな。そこで世界を見たい」と、じょう舌なトークで会場を沸かせた。

ある夫婦が怪しい隣人への疑惑と不安から、深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描いた本作。そのストーリーの影響か、鑑賞後の舞台挨拶となった会場は興奮ではなく、静けさからひんやりとした空気に包まれた。主演の西島は「堪能していただけたのを会場の雰囲気から感じています。見ていただいてわかっていただけたと思いますけど、香川さんはもちろん、ここに登壇をしている共演者のみなさん、怪演をしています」と登壇者と共に手ごたえを感じ取っていた。

隣人の顔をも知らずに生活する現代に忍び寄り、日常が戦慄へと変貌する恐怖をスクリーンで体験してほしい。【Movie Walker】

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