映画ランキング - 国内映画
(2023/12/29~2023/12/31)
2024年1月1日
発表(毎週火曜更新)
2023年12月29日~2023年12月31日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』『ウィッシュ』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』などがランクイン!(興行通信社調べ)
-
1
集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の同名コミックを原作とするテレビアニメ「SPY×FAMILY」の劇場版。原作者の遠藤達哉が監修とキャラクターデザイン原案を手掛けたオリジナルストーリーで、テ···もっと見る
-
3
戦時中にタイムスリップしてしまった女子高生と特攻隊員のせつない恋を描いた汐見夏衛の小説を実写映画化。『光を追いかけて』の成田洋一がメガホンをとり、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の福原遥、「中学聖···もっと見る
-
4
『チャーリーとチョコレート工場』に登場する工場長ウィリー・ウォンカの前日譚を描くファンタジー・アドベンチャー。「パディントン」シリーズのポール・キングが監督と脚本を、「ハリー・ポッター」シリーズのデイ···もっと見る
-
7
主人公の少年ケントと個性豊かな子犬たち”パウ・パトロール”がトラブルを解決していく、北米発の人気子ども向けアニメ「パウ・パトロール」の劇場版第2弾。前作で映画オリジナルメンバーとして登場したリバティ役···もっと見る
-
5
目玉おやじと水木の出会いと運命を描いた、水木しげる生誕100周年記念作品。鬼太郎の父を「鬼滅の刃」の鬼舞辻󠄀無惨役で知られる関俊彦、水木を「テニスの王子様」の木内秀信がそれぞれ演じる。また、龍賀家当···もっと見る
-
10
埼玉県に対する自虐ネタが散りばめられた魔夜峰央のギャグ漫画「翔んで埼玉」の実写化シリーズ第2弾。前作に引き続き、武内英樹が監督、徳永友一が脚本を担当し、麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂ふみら···もっと見る
-
6
2022年9月から2023年8月まで放映されていた「仮面ライダーギーツ」と、2023年9月より放映が開始された「仮面ライダーガッチャード」のクロスオーバー映画。生き残りを懸けた戦いに挑む仮面ライダーギ···もっと見る
-
9
『パリ、テキサス』などで知られるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、「THE TOKYO TOILET プロジェクト」で世界的な建築家やクリエイターによって改修された東京・渋谷の公共トイレを舞台に描く···もっと見る
2023年12月29日から12月31日の全国映画動員ランキングが発表。2023年の最後の3日間、映画館を大きくにぎわせたのは前週に引き続き『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(公開中)だった。
12月22日に公開を迎えるや多くの世代から人気を集め、初日から3日間で観客動員数86万人&興行収入12.2億円のロケットスタートを飾った『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』。年末にもその勢いは衰えることなく、週末3日間で動員58万5000人、興収8億円を記録し、堂々2週連続で1位をキープ。
大晦日までの10日間の累計動員は208万人、興収28億円。さらに年が明けてからの三が日の成績をプラスすれば、公開13日間で動員259万9850人、興収34億7319万円に到達。年末年始6日間だけで100万人を超える動員を記録しており、この後どこまで数字を伸ばしていけるのか注目だ。
この『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』を筆頭に、やはり年末年始はファミリー向け作品が軒並み堅調な成績を収めている。公開3週目を迎えたディズニー・アニメーション・スタジオの『ウィッシュ』(公開中)は前週に引き続き2位にランクイン。週末3日間で動員25万2000人、興収3億4600万円と、動員は前週比98%(興収は前週比94%)の好成績をキープ。累計成績では動員140万人、興収19億円を突破している。
また上位4作品の順位に動きがないなか、大きな躍進を遂げたのは前週の7位から5位にジャンプアップしてきた『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』(公開中)。公開週の週末には4位に初登場を果たした同作は、翌週末までの公開10日間で前作『パウ・パトロール ザ・ムービー』(21)の国内最終興収2億9900万円を大きく上回る興収3億7162万ドルに到達。この週末3日間の詳細な成績こそ発表されていないが、興収5億円到達も目前まで迫っていることだろう。
一般的に“ファミリー向け”とされる作品は、大人も子どももそろって楽しめることを前提に作られており、愛らしいキャラクターやワクワクするストーリー、あるいは音楽など娯楽性に富んだ様々な要素が込められ、同時にシンプルかつ心に染み入るテーマも込められているのが魅力だ。この2024年は幕開けから暗いニュースが続いており、身も心も疲弊し切っている人も少なくないだろう。ちょっとした息抜きに、映画館でも配信でも、家族と一緒になにか共通の映画を観てゆったりとした時間を過ごすことをオススメしたい。
再びランキングに戻ると、公開から4週連続でトップ3圏内を守り続けている『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(公開中)は今週も3位をキープ。週末3日間で動員23万人、興収2億9000万円を記録しており、累計成績は動員177万人、興収22億円に到達。近日中にも動員200万人の大台に突入する見通しだ。
ほかにも公開9週目を迎え、1月12日(金)からはモノクローム版の公開も控えている『ゴジラ-1.0』(公開中)が前週の8位から6位にランクアップ。特に熱心なファンの多い同作を、2023年の“映画納め”に選んだ人も多かったのかもしれない。また公開6週目の『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(公開中)も前週の10位から8位に浮上。エンタテインメント性の高い作品が年末に求められたことが窺える結果となった。
さて、年明け最初の週末となる今週末には、洋画邦画、実写アニメを問わず続々と注目作品が公開される。ここからは、1月の第1週と第2週に公開される目玉作品を一挙に紹介していこう。
まずはシルベスター・スタローンやジェイソン・ステイサムらアクション俳優たちが一堂に会したことで人気を博した「エクスペンダブルズ」シリーズ9年ぶりの最新作となる『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(1月5日公開)。今作からはトニー・ジャーやイコ・ウワイスといった新顔も加わり、“エクスペンダブルズ”たちがこれまで以上に壮絶なミッションに挑むさまが描かれていく。シリーズの醍醐味である肉弾戦もさらなるパワーアップを遂げている。
「梨泰院クラス」のパク・ソジュンと韓国随一のスター俳優イ・ビョンホンが共演し、韓国国内でメガヒットを記録した『コンクリート・ユートピア』(1月5日公開)。災害のなかで唯一残った集合住宅を舞台に、そこに暮らす住人たちの人間模様が描かれる本作は、極限状態に追い込まれた人間たちの生々しいドラマは見応え抜群。社会的な暗喩も込められ、とても多くのことを考えさせられる作品に仕上がっている。なお、災害による地盤隆起の描写がある点で配給会社からは注意喚起が出されている。
さらにアニメーション作品では、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)に備え、テレビシリーズの伝説的エピソードを新規映像と共に特別編集した『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』(1月5日公開)。そして「コードギアス」シリーズや『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督が手掛けた、独特な世界観とキャラクター描写が魅力のバイオレンスアクション『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』(1月5日公開)も必見の一本だ。
そして翌週末にはDC作品のなかで全世界興収ナンバーワンを誇る『アクアマン』(18)の最新作となる『アクアマン/失われた王国』(1月12日公開)も日本上陸。海底アトランティスの王であるアクアマンが、世界を滅亡させる力を持つ“ブラック・トライデント”と共に封印から解き放たれた邪悪な海底王国に立ち向かう今作。IMAXなどのラージスクリーンフォーマットでの上映もあるので、大スクリーンで臨場感たっぷりの映像体験を楽しんでほしい。
以下は、1~10位までのランキング(12月29日〜12月31日)
1位『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』
2位『ウィッシュ』
3位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
4位『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
5位『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』
6位『ゴジラ-1.0』
7位『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
8位『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』
9位『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』
10位『PERFECT DAYS』
文/久保田 和馬
このランキングのニュースを読む