映画ランキング - 国内映画(2024/3/29~2024/3/31)|MOVIE WALKER PRESS

映画ランキング - 国内映画
(2024/3/29~2024/3/31)

2024年4月1日 発表(毎週火曜更新)
2024年3月29日~2024年3月31日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『変な家』『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』などがランクイン!(興行通信社調べ)

  • No.1
    1 keep

    変な家

    、110分、ホラー/サスペンス・ミステリー
    3.4
    5623

    動画制作者の雨穴が、自らのYouTube動画を基に物語の続きを加筆し書籍化した同名小説を映画化したミステリー。なにかが“変”な家の間取りに隠された真実に迫る。監督は『ミックス。』の石川淳一、脚本は『七···もっと見る

  • No.2
    2 keep

    バレーボールに全力を注ぐ高校生たちの熱い青春ドラマを描いた古舘春一による「ハイキュー!!」の劇場版 FINALシリーズ第1弾。アニメシリーズに続き、Production I.Gがアニメーション制作を担···もっと見る

  • No.3
    3 keep

    映画ドラえもん のび太の地球交響楽

    、116分、アニメ/ファミリー
    4.2
    5938

    藤子・F・不二雄の生誕90周年記念作品で、「ドラえもん」長編映画シリーズ第43作。音楽をテーマに、地球の危機を救うため、ドラえもんとのび太たちが繰り広げる大冒険を描く。監督は『映画ドラえもん のび太の···もっと見る

  • No.4
    NEW

    オッペンハイマー

    、180分、伝記/ヒューマンドラマ
    R15+
    4.1
    6917

    原子爆弾の開発に成功し、「原爆の父」と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーの知られざる人生を描いた歴史ドラマ。『インセプション』のクリストファー・ノーランがメガホンをとり、『ダークナイト』のキリ···もっと見る

  • No.5
    NEW

    ゴーストバスターズ/フローズン・サマー

    、115分、アクション/コメディ/SF
    3.6
    2671

    「ゴーストバスターズ」シリーズ5作目。真夏のNY、海の向こうから巨大な氷柱が大量に出現し、街は氷の世界に。日々、NYをゴーストから守っているスペングラー家は、その元凶がすべてを一瞬で凍らせるパワーを持···もっと見る

  • No.6
    4 down

    四月になれば彼女は

    、108分、恋愛
    3.8
    4075

    10年にわたる愛と別れを、壮大なスケールで描いた同名ベストセラー恋愛小説を映画化。米津玄師「Lemon」など多くのミュージックビデオを演出してきた山田智和が長編映画初監督を務める。『護られなかった者た···もっと見る

  • No.7
    5 down

    ゴジラ-1.0

    、125分、アクション
    4.3
    8195

    ゴジラ70周年記念作品として制作されたゴジラ作品30作目。山崎貴が監督・脚本・VFXを手掛け、『君の名は。』の神木隆之介が主人公の敷島浩一、『君の膵臓をたべたい』の浜辺美波がヒロインの大石典子をそれぞ···もっと見る

  • No.8
    10 up

    機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

    、124分、アニメ/SF
    4.6
    5789

    遺伝子調整され生まれながらにして優れた身体能力や頭脳を持つコーディネイターと自然のまま生まれたナチュラルが存在する時代、C.E.(コズミック・イラ)を舞台にした「機動戦士ガンダム SEED」の劇場版。···もっと見る

  • No.9
    8 down

    恋わずらいのエリー

    、108分、恋愛
    4.0
    933

    2018年に第42回講談社漫画賞少女部門にノミネートされ、累計発行部数210万部を突破した、藤ももの少女コミックを映画化した青春ラブコメディ。監督は『弱虫ペダル』の三木康一郎、脚本は「春待つ僕ら」のお···もっと見る

  • No.10
    9 down

    FLY!/フライ!

    、83分、アニメ
    4.2
    1502

    渡り鳥なのに一度も小さな池から出たことがないカモ一家の初めての大移動を描くファミリーアドベンチャー。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のアニメスタジオ、イルミネーションが完全オリジナルストーリ···もっと見る

国内動員は『変な家』がV3!待望の日本公開を迎えた『オッペンハイマー』に、“アカデミー賞効果”はあったのか?
国内動員は『変な家』がV3!待望の日本公開を迎えた『オッペンハイマー』に、“アカデミー賞効果”はあったのか?
国内動員は『変な家』がV3!待望の日本公開を迎えた『オッペンハイマー』に、“アカデミー賞効果”はあったのか?

3月29日から3月31日までの全国映画動員ランキングが発表され、春休みシーズンを大いに盛り上げている『変な家』(公開中)が、引き続き絶好調をキープして3週連続でNo. 1を達成。今回はまず、『変な家』と『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)、『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(公開中)の熾烈な三つ巴に迫るスタートを飾った『オッペンハイマー』(公開中)を大きく取り上げていきたい。
日本時間3月11日に発表された第96回アカデミー賞で、作品賞や監督賞をはじめ7部門を受賞したクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』。初日から3日間で動員23万1000人、興収3億7900万円を記録し、初登場で4位にランクインを果たした。IMAXやDolby Cinemaでの上映がやはり好調のようで、上映時間が3時間に及ぶ長尺作品であることを考えればかなりの大健闘といえるだろう。 北米をはじめとした世界各国では昨年のサマーシーズンに公開され大ヒットを記録。しかし日本では、原爆というセンシティブな題材が扱われるゆえに慎重な議論と検討が重ねられ、実に8か月遅れでの公開となった本作。結果的に“アカデミー賞受賞”という非常に大きな箔が付いたことにはなるが、それは動員、興収成績の面では吉と出たのかどうか。 洋画作品が本国での公開よりもかなり遅れて公開されることは、日本では決して珍しいことではない。そこにはスクリーン数の確保や宣伝面の都合など様々な理由があるわけだが、とりわけアカデミー賞の有力作品と目されている作品となれば、その授賞式前後に公開スケジュールが組まれることが多く、受賞の有無(もちろん授賞式が終わるまでわからないが)によって自動的に話題性が担保される“アカデミー賞効果”を存分に受けやすい。 過去15年のアカデミー賞受賞作の日本公開タイミングをチェックしてみると、『アルゴ』(12)だけは前年秋に公開されている例外だが、10年ほど前までは授賞式が2月下旬で日本公開が3月中旬〜4月中旬に公開されるパターンが目立っている。それらが“アカデミー賞効果”の恩恵を受けているのかといえば、比較的小規模公開の作品が多く、なんともいえないところではある。動員ランキングのトップテン入りを果たしても6位や7位。お世辞にも大ヒットとは言い難いものばかりだ。 それでも近年は“アカデミー賞効果”がより顕著にあらわれるようになってきた。授賞式の直後の週末に公開された『グリーンブック』(18)は初日から3日間で23万4000人を動員して初登場3位スタート。翌年の『パラサイト 半地下の家族』(19)に至っては、授賞式よりも前の1月に日本公開を迎えていたが、公開6週目を迎えた授賞式直後の週末に一気に動員ランキングの1位に浮上。そこから3週連続でトップを飾り、最終興収47億4000万円の大ヒットを記録している。 洋画の日本公開が遅いという不平不満の声は昔からあるとはいえ、近年それが目立つようになったのは、以前と比べて海外の映画情報がリアルタイムで国内に入ってくるようになったからに他ならない。同時にそのリアルタイム性によって、アカデミー賞の結果が授賞式直後の興行に直結するようになったとも考えられる。理想は本国と同タイミングで公開され、授賞式にあわせて再上映されることだが、それはなかなか難しい。そうなると、やはりアカデミー賞という“海外の映画情報”の鮮度が高いうちに公開される(されている)現状がベターなのだろう。 とはいえ今回の『オッペンハイマー』に関しては、先述したような極めて特殊な事情があったがための日本公開の遅さであり、少なくとも「公開されないのでは」という危惧が昨年の夏に飛び交っていた以上、無事に公開できたことに勝るものはない。前々作『ダンケルク』(17)、前作『TENET テネット』(21)と続いて初動20万人を超える動員を記録したことは、“アカデミー賞受賞”の効果以上に、ノーラン人気の高さを裏付ける結果であるといえよう。 さて、ランキングに戻って上位3作品の成績を整理していこう。見事3週連続No. 1を飾った『変な家』の週末3日間の動員は38万9600人で、興収は4億9100万円。これは前週(動員39万9000人、興収5億1900万円)からほとんど下落していない驚異的な成績だ。 しかも公開3週目にして、初週末(動員34万4000人、興収4億7400万円)をも上回ることに成功しており、累計成績では動員207万人、興収26億円を突破。中高生を中心としたSNSなどでの口コミによってこの勢いを保っていることを踏まえると、春休み最終週となる次週末もこの勢いは持続しそう。新学期を迎えてからも話題が続くようならば、さらに数字を伸ばすことだろう。 一方、2週連続で2位を守り抜いた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、公開7週目の週末3日間で動員33万3500人、興収4億8800万円を記録。こちらも入場者プレゼント第3弾の配布がスタートした前週(動員35万4000人、興収5億3100万円)との比較で90%以上をキープしている。これで累計成績では動員610万人、興収87億5000万円を突破。日本歴代興収ランキングでは『マトリックス』(99)を抜いて72位まで浮上している。 そして3位の『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は、公開5週目で週末3日間の動員26万3100人、興収3億1800万円を記録。こちらもまた、前週(動員26万7000人、興収3億2700万円)とほぼ変わらない数字をキープしており、累計成績では動員259万人、興収31億円を突破した。 新作ではほかにも、「ゴーストバスターズ」シリーズの最新作となる『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(公開中)が5位に初登場。また、公開22週目にして7位にランクインしている『ゴジラ-1.0』(公開中)は累計動員470万人&興収71億円を突破し、公開10週目で前週から2ランクアップの8位にランクインした『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)は、累計動員250万人&興収42億円を突破。それぞれ客層の異なる作品が高い水準でしのぎを削り合う、実に賑やかな春休みとなっているようだ。 以下は、1~10位までのランキング(3月29日〜3月31日) 1位『変な家』 2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』 3位『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』 4位『オッペンハイマー』 5位『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』 6位『四月になれば彼女は』 7位『ゴジラ-1.0』 8位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 9位『恋わずらいのエリー』 10位『FLY!/フライ!』 今週末は1970年代のオカルト映画ブームを牽引した『オーメン』(76)の前日譚『オーメン:ザ・ファースト』(4月5日公開)、第96回アカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされたラブストーリー『パスト ライブス/再会』(4月5日公開)などが控えている。 文/久保田 和馬


このランキングのニュースを読む