映画ランキング - 国内映画
(2024/11/29~2024/12/1)
2024年12月2日
発表(毎週火曜更新)
2024年11月29日~2024年12月1日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『正体』『室井慎次 生き続ける者』『六人の嘘つきな大学生』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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「踊る大捜査線」シリーズの登場人物の一人、室井慎次を主人公とした2部作の後編。室井役の柳葉敏郎をはじめ、新城賢太郎役の筧利夫、沖田仁美役の真矢ミキ、緒方薫役の甲本雅裕らが続投。最悪の犯人と呼ばれた猟奇···もっと見る
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浅倉秋成による同名ミステリー小説を実写映画化した密室サスペンス。就職活動に励む6人の大学生が、ある企業の内定をめぐる選考で翻弄されていく姿を描く。監督は、『累』の佐藤祐市が務める。『サイレントラブ』の···もっと見る
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2023年にテレビ放送された「進撃の巨人 The Final Season 完結編」をブラッシュアップした劇場版。監督の林祐一郎による指揮のもと、5.1chサラウンド音響の145分におよぶ長編として再···もっと見る
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羊毛フェルトのモルモットが車になって活躍するストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』がCGアニメーションとなって完全映画化。ポテトたちは謎の集団とAIモルカー・カノンとのカーチェイスに巻き···もっと見る
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2024年にデビュー10周年を迎えたWEST.がWOWOWとタッグを組んで挑んだオリジナルライブに2曲追加し、未公開の舞台裏映像も交えて全編再編集した映画版。代表曲に加え、ライブとして初披露の楽曲、フ···もっと見る
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古代ローマを舞台に、復讐に燃える元大将軍の戦いを描いた『グラディエーター』の続編。主人公ルシアスを『aftersun/アフターサン』のポール・メスカルが演じ、「イコライザー」シリーズのデンゼル・ワシン···もっと見る
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スパイダーマンの宿敵ヴェノムを主役にした「ヴェノム」シリーズ最終章となるアメコミ映画。ヴェノムの秘密を知るシンビオートの創造神“ヌル”が宇宙から飛来。一方、一心同体で過ごしてきたエディとヴェノムは、特···もっと見る
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ヨーロッパの小国カリオストロ公国の秘密を暴くルパン三世の活躍を描く劇場用シリーズ第二作目。脚本は宮崎駿と山崎晴哉の共同執筆、監督は宮崎駿、作画監督は大塚康生が担当。2014年5月9日より音声を5.1c···もっと見る
年に一度の“映画の日”と重なった、11月29日から12月1日までの全国映画動員ランキングが発表。前週まで2週連続で首位を守っていた『室井慎次 生き続ける者』(公開中)を退け、見事に初登場No. 1を飾ったのは、藤井道人監督と横浜流星がタッグを組んだ『正体』(公開中)だ。
全国344館で公開を迎えた『正体』は、初日から3日間で観客動員16万6000人、興行収入2億200万円を記録。数字の上では、最終興収30億円を記録して藤井監督の作品で最大のヒット作となった『余命10年』(22)の初動成績(動員22万8000人、興収3億円)には届かなかったものの、動員ランキング初登場1位は同作でも叶わなかった藤井作品初の快挙。しかもそれが、横浜とのタッグ作で成し遂げられたとなれば、ファンの喜びもひとしおだろう。
染井為人の同名小説を原作にした同作は、タイトルの通り1人の男の“正体”に迫ったサスペンス。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜)。脱走した彼は各地を転々としながら、東京では沙耶香(吉岡里帆)と一緒に暮らし、大阪では日雇い労働の現場で出会った和也(森本慎太郎)と親しくなり、長野では介護施設で働き舞(山田杏奈)と出会う。彼ら3人と、鏑木を追う刑事の又貫(山田孝之)の視点から、鏑木の真の目的をたどっていく。
藤井監督と横浜が初めてタッグを組んだのは、真野恵里菜が主演を務めた『青の帰り道』(18)。その後、藤井監督は『新聞記者』(19)で一躍脚光を浴び、横浜もテレビドラマを中心に大ブレイク。『新聞記者』が最優秀作品賞を獲得した年の日本アカデミー賞で、横浜が新人俳優賞を獲得したというのも縁の深さを感じる。コロナ禍に制作された『DIVOC-12』(21)の「名もなき一篇・アンナ」で再タッグを果たし、『ヴィレッジ』(23)や『パレード』(24)、そして今回の『正体』。他にもMVやCMなどでもタッグを組んでおり、まさに盟友と呼ぶに相応しい間柄だ。
横浜の主演映画が動員ランキングで首位を飾るのも今回が初めて(出演作でも、準主役級のポジションで活躍を見せた『あなたの番です 劇場版』以来だろう)。最終興収9億円を記録した『きみの瞳が問いかけている』(21)のオープニング成績を上回ることにも成功しているようだ。今作の成功は、横浜と藤井監督の“黄金コンビ”を次なるステージへと押し上げてくれることだろう。
ちなみに、先日発表された第49回報知映画賞で『正体』は、作品賞(邦画)と主演男優賞、助演女優賞の3部門を獲得。横浜は昨年の『ヴィレッジ』に続いて2年連続の主演男優賞受賞となった。今後本格化する国内の映画賞レースでも、注目を集める一本となりそうだ。
さて、ランキングに戻ろう。2週連続で1位だった『室井慎次 生き続ける者』は、週末3日間で動員11万5000人、興収1億4100万円と、前週比80%の動員を維持して2位に。累計成績では動員95万人と、100万人の大台突破も目前。興収は13億円に迫っている。
また、浜辺美波や赤楚衛二ら若手キャストが勢ぞろいした『六人の嘘つきな大学生』(公開中)は、前週に引き続き3位にランクイン。週末3日間で動員7万5000人、興収9800万円を記録しており、累計成績では動員24万人&興収3億3500万円を突破。前週2位の『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』(公開中)は4位となっている。
他に初登場作品は2本。5位には、2021年に大反響を巻き起こしたストップモーションアニメをCGアニメ化した『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』(公開中)が初登場。初日から3日間の成績は動員4万6000人、興収5800万円。監督を務めたのは、サプライズヒットを記録した『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(19)のまんきゅう監督で、相葉雅紀と大塚明夫がゲスト声優として参加。今後口コミを中心に話題が広がっていくだろうか。
また9位には、公開45周年を記念して初のIMAX上映を含むリバイバルがスタートした、宮崎駿監督の名作『ルパン三世 カリオストロの城』(79)がランクイン。通常版の本編後には、2025年に公開が決定している完全新作劇場版『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE(仮題)』の特報ロングVer.が上映。改めてルパン人気の高さを証明する結果となった。
以下は、1~10位までのランキング(11月29日〜12月1日)
1位『正体』
2位『室井慎次 生き続ける者』
3位『六人の嘘つきな大学生』
4位『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』
5位『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』
6位『WEST. 10th Anniversary Live "W" -Film edition-』
7位『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
8位『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
9位『ルパン三世 カリオストロの城』
10位『海の沈黙』
今週末は、北米で記録的な大ヒットスタートを飾ったウォルト・ディズニー・アニメーションの最新作『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)、米倉涼子主演の人気ドラマシリーズ初の劇場版にして完結編となる『劇場版ドクターX』(12月6日公開)、オザキアキラの同名コミックを実写映画化した『うちの弟どもがすみません』(12月6日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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