映画ランキング - 全米映画
(2024/6/7~2024/6/9)
2024年6月10日
発表(毎週火曜更新)
2024年6月7日~2024年6月9日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『バッドボーイズ RIDE OR DIE』『ねこのガーフィールド』『ブルー きみは大丈夫』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
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NEW
週末興収$56,000,000
累積興収$56,000,000
ウィル・スミス&マーティン・ローレンス共演による刑事アクションシリーズ第4弾。マイアミ市警の名物コンビ、マイクとマーカス。そんな彼らの上司だった亡きハワード警部に麻薬カルテルと関係があったという汚職疑···もっと見る
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1
週末興収$10,000,000
累積興収$68,612,837
ねこのキャラクター、ガーフィールドが主人公の3Dアニメ映画。飼い主ジョンに愛され幸せに暮らす家ねこのガーフィールドは、ある日、生き別れた父さんねこヴィックと再会する。悪いねこに追われているというヴィッ···もっと見る
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2
週末興収$8,000,000
累積興収$93,519,788
子どもにしか見ることのできない空想の友だちと少女の物語を描くファンタジー。「ウォーキング・デッド」のケイリー・フレミングが少女ビーを、「デッドプール」のライアン・レイノルズがビーの隣人を演じるほか、『···もっと見る
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4
週末興収$5,400,000
累積興収$149,772,773
「猿の惑星」の起源を描くリブートシリーズ第4作。主人公のノアを演じる『To Leslie トゥ・レスリー』のオーウェン・ティーグをはじめ、「ウィッチャー」のフレイヤ・アーラン、「シェイムレス 俺たちに···もっと見る
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3
週末興収$4,245,000
累積興収$58,708,537
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場した女戦士フュリオサの過去を描くアクション。「クイーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー=ジョイが主演を務め、若き日のフュリオサを演じる。また「マイティ・···もっと見る
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NEW
週末興収$2,441,275
累積興収$2,441,275
世界的ベストセラー小説「指輪物語」を、「乙女の祈り」の鬼才ピーター・ジャクソンが映画化した3部作の第1弾が登場。世界を滅ぼす魔力を秘めた、伝説の指輪をめぐるファンタジーだ。
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NEW
週末興収$1,914,981
累積興収$1,914,981
J.R.R.トールキンの冒険ファンタジー、「指輪物語」を映画化した全3部作の第2部。離ればなれになった旅の仲間たちがそれぞれの試練に挑む壮大な冒険スペクタクル。
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6
The Strangers: Chapter 1
公開未定-0週末興収$1,840,000
累積興収$32,208,939
先週末(6月7日から6月9日)の北米興収ランキングを紹介する前に、現地時間6月12日に発表されたビッグニュースに触れておきたい。ソニー・ピクチャーズが、北米映画館チェーンの「アラモ・ドラフトハウス・シネマ」を買収し、75年ぶりにハリウッドメジャースタジオとして直営の映画館を持つことになるというニュースだ。
かつて直営の劇場を所有していたスタジオに対して、独禁法に抵触するということなどから興行部門の分離が命じられた“パラマウント判決”。しかし2020年に、これが時代にそぐわないとして撤廃されたことで、今回の地殻変動が起きることに。どうやらソニーは体験型エンタテインメントとしての映画を強化していく見通しのようで、これが現在続いている北米の映画興行の閑散状態や配信サービスとの共存という課題、ひいては映画文化そのものにどのような影響をもたらしていくのかは注視しておきたいところである。
さて、そんなニュース直前の北米興収ランキングを制したのが、まさにソニー・ピクチャーズ作品というのは興味深い。1995年に第1作が公開され、以後ゆったりとしたペースで続編が製作されてきた「バッドボーイズ」シリーズの第4弾『バッドボーイズ RIDE OR DIE』(6月21日日本公開)が初登場No. 1を獲得。ウィル・スミスにとってはアカデミー賞授賞式でのあの事件以来、すなわちオスカー俳優になってから初めて制作された主演映画ということになるわけだ(念のため、『自由への道』は同授賞式前に撮影されている)。
3885館で公開され、初日から3日間の興収は5652万ドル。これはコロナ禍に突入する直前に公開されて最終興収2億ドルを突破した前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』(20)のオープニング興収6250万ドルには及ばないものの、いまが例年とは程遠い閑散期であることを踏まえれば大健闘といえよう。海外興収もあわせた全世界興収は1億2500万ドルを突破し、1億ドルの製作費も額面上では回収済み。
批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば批評家からの評価が伸び悩んでいるのはいつものことであるが、観客からの好意的評価の割合は97%と非常に高い。すでにジェリー・ブラッカイマーら製作陣はシリーズ第5作の検討を進めていると報じられているが、いまの感じならばその実現の可能性も高いのではないだろうか。いずれにせよ、昨今アクション映画の人気シリーズの長尺化が進むなかで(むしろこれの2作目がそのきっかけを作ったようにも思えるが)、115分という観やすい上映時間なのもとても良い。
トップテン圏内の新作では他に、M.ナイト・シャマランの娘イシャナ・ナイト・シャマランの長編監督デビュー作『ザ・ウォッチャーズ』(6月21日日本公開)が4位にランクイン。初日から3日間の興収は700万ドルと、父の近作『ノック 終末の訪問者』(23)のオープニング成績のほぼ半分にとどまっている。また、週末にかけて日替わりでイベント上映がされた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズが、1日だけの上映でありながらトップテン入りを果たしている。
土曜日に上映された『ロード・オブ・ザ・リング』(01)は興収245万ドル、日曜日の『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02)は興収190万ドルで8位と9位に。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)は月曜上映のため週末ランキングの圏外ではあるが、興収177万ドルでデイリー2位にランクイン。ドラマシリーズや新作映画の決定などここ最近話題が絶えない「LOTR」シリーズが、改めてその人気の高さを示したようだ。
文/久保田 和馬
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