外国語映画賞
Foreign Language Film

  • 受賞

    『ROMA/ローマ』

    (製作国:メキシコ/北米配給:Netflix)
    メキシコの首都の北側にあるローマ地区を舞台に若いメイドの視点から、中流家庭の1年を描くアルフォンソ・キュアロン監督の自伝的作品。近年アカデミー賞の主要部門をも席巻しているメキシコ映画界だが、この部門の受賞は未だゼロ。過去同じ年に作品賞と外国語映画賞の両方にノミネートされた作品はすべて、この部門で受賞を果たしている。万が一受賞を逃すとなれば、それは作品賞を受賞するということかもしれない。

  • 『Never Look Away(原題)』

    (製作国:ドイツ/北米配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
    12年前の受賞作『善き人のためのソナタ』(06)のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の最新作で、3時間超の大作。第75回ヴェネチア国際映画祭でお披露目され、第76回ゴールデン・グローブ賞につづいてドイツ映画11回目(東西ドイツ時代含めると20回目)の候補入り。撮影賞にもノミネートされている。

  • 『万引き家族』

    (製作国:日本/北米配給:マグノリア)
    家族ぐるみで万引きをはじめとした軽犯罪を重ねる一家の姿を通して“真の絆”の意味を問う是枝裕和監督作品。『おくりびと』(08)以来、10年ぶりとなる日本からのノミネート作は、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた。前哨戦となるロサンゼルス、サンディエゴ、ボストン、フロリダ、コロンバスの各批評家賞では『ROMA/ローマ』に勝利。日本中が熱視線を送っている。

  • 『COLD WAR あの歌、2つの心』

    (製作国:ポーランド/北米配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
    冷戦下のヨーロッパを舞台に、別れと再会を繰り返す男女の運命をモノクロ映像で描く。『イーダ』(13)で4年前にこの部門を制し、ポーランド映画の悲願を成し遂げたパヴェウ・パヴリコフスキ監督の最新作。第71回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。第76回ゴールデン・グローブ賞で候補入りを逃した雪辱を晴らすように、アカデミー賞では監督賞と撮影賞でも候補入りを果たす大健闘。

  • 『CAPHARNAÜM』

    (製作国:レバノン/北米配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
    残虐な大人の世界に放り込まれてしまった子どもたちの目を通して、貧困、育児放棄、移民問題などの問題を容赦なく描く。初候補となった『判決、ふたつの希望』(17)につづいて中東レバノンから2年連続でノミネート。『キャラメル』(07)で知られるナディーン・ラバキー監督がメガホンをとり、カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞。スサンネ・ビア以来となる女性監督の受賞に期待がかかる。

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