鈴木亮平
色丞狂介/変態仮面
鈴木亮平が女性用のパンティを被る事で変態パワーを発揮し、悪者を退治する変態仮面を演じた、あんど慶周のコミックが原作のコミカルなアクションの第2作。世界中からパンティが消えるという危機、さらに新たな敵が変態仮面に襲いかかる。ヒロイン役の清水富美加ら前作のキャストに加え、柳楽優弥、皆川猿時といった個性派が出演。
※結末の記載を含むものもあります。
パンティが消えるというニュースが連日にわたって報道されるなか、愛子のパンティを被って悪党と戦い続ける変態仮面(=狂介)。愛子は複雑な思いを抱き、狂介からパンティを返してもらうが、2人の心は徐々にすれ違いはじめる。そんななか、狂介の同級生の正は気づかぬうちに愛子を傷つける狂介への憎しみを深めていく。
色丞狂介/変態仮面
姫野愛子
真琴正
大金玉男
彩田椎名
色丞魔喜
色丞張男
キーマン
監督、脚本
原作
製作
製作
製作
製作、エグゼクティブプロデューサー
製作
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
ラインプロデューサー
キャスティングプロデューサー
撮影
美術統括
録音
スタイリスト
ヘアメイクディレクション
アクションコーディネート
怪人デザイン
特殊メイク、造形進行
VFXプロデューサー
VFXディレクター
編集
音楽
主題歌
主題歌
助監督
制作担当
[c]あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会 [c]キネマ旬報社
一作目と比べると、良くも悪くも分かりやすい展開にはなっているものの、けっこう笑えたのでよしとしましょう。 前作と比べ、格闘シーンで、主演・鈴木亮平の肉体美(変態ポーズを取りながらの)を見せつけるカットが多い印象があり、アクション部分が、某アメリカンコミックのパクリから、独自の変態アクションを模索する方向が強まったのはよかった。 ただその一方、敵キャラの意味不明さが後退して分かり易くなった(敵の変態度が後退した)のは残念。最終決戦シーンも、安直なCGで、「だったらムロツヨシ使う必要ないじゃん!」。ムロツヨシの芸の細かさをもっと生かす脚本が欲しいところ。安田顕の演じた役も、あの役どころにしては変態不足(前作での変態演技が素晴らしすぎたのでなおさら)。役者の技量のレベルに脚本が追い付いていない。 実質一人二役を演じた、柳楽優弥の、キャラの振れ幅の大きさは見事。ムロツヨシとの、一対一の漫才シーンでも、ムロに一歩もひけを取らないバカっぷり(”間”の取り方が絶妙)。 片瀬那奈も、前作とは異なり完全に吹っ切れた演技で、これは期待以上でした。
【賛否両論チェック】 賛:前作の知識は、最悪なくても大丈夫。アブノーマルなヒーローが愛する人を守るために、ド派手なアクションを繰り広げていく。演者さん達の振り切った“変態”演技にも脱帽。シュールな小ネタの数々も秀逸。 否:主人公の下品すぎるアクションや、シュールすぎる笑いの数々は、好みがはっきり分かれそう。 さすが福田雄一監督、シュールすぎる世界観は健在です。パンティをかぶることで“正義の変態”へと変身する主人公が、今回も悪党を相手に大立ち回りを繰り広げます。アクションは前作よりもさらにパワーアップし、馬鹿馬鹿しいのに笑ってしまう変態奥義が次々に繰り出されていきます(笑)。 笑いの小ネタの数々もかなりシュールなので、好みは分かれそうですが、今回は「モ○キ」や「ス○イダーマン」を彷彿とさせるようなシーンも登場しますので、是非ご注目を(笑)。 前作の知識がなくても、お話そのものにはついていけるので、この機会に是非“アブノーマル”すぎるヒーローの世界に、ハマってみてはいかがでしょうか?