聖母のようにうつむく草なぎ剛が美しい…『ミッドナイトスワン』から新ビジュアルが到着!
草なぎ剛がトランスジェンダーの役どころに挑むことで話題集めている映画『ミッドナイトスワン』の公開日が、9月25日(金)に決定。ティザービジュアルと新たな場面写真が公開となった。
本作は、故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立ち、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女の一果(服部樹咲)の疑似母子的な関係を通し、“せつなくも美しい現代の愛の形”を描く人間ドラマ。
今回到着したビジュアルは、薄暗い楽屋の中できらびやかな衣装たちを背に一人うつむき、なにかを思う凪沙の姿が印象的なもの。塞ぎがちな瞳の奥には、孤独で儚げながらも彼女の母のような優しさが垣間見え、まるで聖母のような慎ましさにあふれた一枚となっている。
また、同時に解禁とされた場面写真は、親鳥が生まれたばかりの雛に優しく寄り添うかのように、凪沙が大切にしていた白鳥の羽飾りを一果に授けるシーン。劇場公開に先立ち、本日発売された小説版の装丁にも使用されており、重要な一幕であることがうかがえる。
なお小説では、企画、脚本、演出も兼務した内田英治監督により、映画だけでは知ることのできない登場人物たちの知られざる物語やバックグラウンドが描かれている。監督からは「映画の公開に先立ち、小説『ミッドナイトスワン』を書かせていただきました。小説の原稿を書くことは、試行錯誤の連続でした。映画では描かれていない、凪沙の恋の話や一果に対する心の声、さらには一果がなぜバレエに夢を抱くようになったのかなど、新エピソードを交えております。映画の前でも、あとでも、ぜひ読んでください」と、コメントも届いている。
「凪沙という役は、僕にとって、自分の人生を踏まえてこそ、いちばん力を発揮できる役かもしれない」(「文春WOMAN」インタビューより)と語る草なぎの、様々な感情や経験が詰められた映画がスクリーンで観られる日まで、小説とともに過ごしてみてはいかがだろうか?
文/トライワークス