『Gのレコンギスタ III』の声優陣が富野由悠季監督との収録秘話を披露!「監督のお目々が笑っていると安心します」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『Gのレコンギスタ III』の声優陣が富野由悠季監督との収録秘話を披露!「監督のお目々が笑っていると安心します」

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『Gのレコンギスタ III』の声優陣が富野由悠季監督との収録秘話を披露!「監督のお目々が笑っていると安心します」

7月22日より公開された劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」の公開記念舞台挨拶が、7月24日に新宿ピカデリーで開催され、声優の石井マーク、嶋村侑、逢坂良太、高垣彩陽の4 名が登壇。コロナ禍での公開延期を経て、1年半ぶりに第3部が封切られたことについて、石井は「Gレコで舞台に立ってお話するのは久しぶりですので、皆さんをできるだけ楽しめさせられるように頑張ります」と笑顔で語った。

本作は「機動戦士ガンダム」の原作者、富野由悠季が総監督、脚本を務めたテレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」に新規カットを追加し、再編集した劇場版第3作。宇宙戦争で多くの科学技術や知識が失われた時代「リギルド・センチュリー(Regild Century=R.C.)」を舞台に、地球に住むベルリと宇宙海賊のアイーダの出会いから展開する物語を描く。

【画像を見る】石井マーク演じる主人公のベルリ・ゼナムが葛藤するシーン
【画像を見る】石井マーク演じる主人公のベルリ・ゼナムが葛藤するシーン[c]創通・サンライズ

主人公、ベルリ役の石井は「第3部を録るとなった時、めっちゃうれしくて、いつも以上に集中して挑めました。今回は延期にならず、無事お届けできてうれしいです」と喜びを口にした。アイーダ役の嶋村も「皆さんとお会いできて素直にうれしいです」と感激する。

クリム役の逢坂は「今日はちゃんと、富野監督の心と共に」と富野監督の笑顔がプリントされたうちわを観客に見せると、会場から拍手が起こる。続けて逢坂は「監督は来られないんですが、監督の分まで盛り上げていきたいです」と笑顔を見せた。マニィとノベル役を務めた高垣も「皆さん、こういった状況のなか集まってくださってとってもうれしいです」と挨拶をした。

本日は、公式 Twitterでファンから募集した質問にも答えてくれた4人。1つ目の「劇場版での演技に変化があったのか?富野監督から指導があったのか?」という質問に対して、嶋村が「正直、富野監督の演技指導は減ったよね?」と3人に振ると、逢坂も「減りましたね」とうなずく。


石井は「僕は、新規シーンで1か所あったんです。ベルリが感情をばーって出すところがあるじゃないですか。監督に『あのシーン、なんで抑えてるんですか?』と聞いたら、『そういうことだよ』と言われて。『え?どういうこと?』となりました(笑)。まあ、多分もやもやした感じがいっぱいあるんだなあと解釈してやりましたが…」と苦笑する。

アイーダ・スルガン(嶋村侑)
アイーダ・スルガン(嶋村侑)[c]創通・サンライズ

逢坂は「僕は収録に入る前に、富野さんから言われたのは『逢坂くんはなにも心配してないから大丈夫』と言われて、逆にプレッシャーがかかりました(苦笑)。期待がかかるとミスができないと思い、一言目は口がカラカラになりました」と言うと、会場が爆笑する。

高垣は「劇場版では、監督からのディレクションはあまりなくて、いい意味で任せていただきつつ、TVシリーズの時からそうでしたが、ノベル役をやったあとに『いまの大丈夫だったかな?』と監督の表情をチェックするのが癖になってしまっていて。そうすると、監督がニコッと笑ってくれるので、ヨシ!となるんです。いまはマスクをしててわかりづらいけど、監督のお目々が笑っていると安心します」と言って、笑いを誘った。

また、今後、公開が予定されている第4部以降についての期待感について尋ねられた4人。高垣は「私は、大気圏突入が大好きすぎて、あそこはみんなの壮絶なラブシーンだと思っているので、劇場版でどうなるのかがとても楽しみです」と言うと、嶋村は「富野さんの作品では人間の大きなエネルギーを感じます。そういうのがあと2本もあるんだと思うと気持ちがふわふわしてきます」と胸を弾ませる。

舞台は、宇宙戦争で多くの科学技術や知識が失われた時代「リギルド・センチュリー(Regild Century=R.C.)」
舞台は、宇宙戦争で多くの科学技術や知識が失われた時代「リギルド・センチュリー(Regild Century=R.C.)」[c]創通・サンライズ

逢坂は「僕はこれから先の第4部の話だと、TV版では1回も出番がなくて、もしかして出番ゼロの可能性が…」と心配する。また「実は第3部は、第1部や第2部よりも出番が多かったのに、台本のキービジュアルにはクリムがなくてショックでした」と恨み節をこぼしたあとで「第4部もなにかしら新規シーンで、“一方、その頃は…”的なものが描かれればいいなと楽しみに待ちたいです」と前向きにコメント。

石井は「第4部で思っていることは、これからますますベルリの戦いが激しくなってくるので、ちょっとそこで思い切り、ベルリの勢いを表現しきれたらいいなという意味で、ちゃんと体力をつけていこうかなと思っている最中です。第4部はさらにテンションが上がるようなカットが増えたりすると思うので、ぜひそちらも楽しみにしてほしいです」と締めくくった。

取材・文/山崎伸子

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