『ブラック・ウィドウ』のレッド・ガーディアン役で人気上昇!デヴィッド・ハーバーのわがままボディから目が離せない
映画館とディズニープラス プレミア アクセスで同時公開中の『ブラック・ウィドウ』。本作はスカーレット・ヨハンソン演じる孤独な暗殺者、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの知られざる過去や“偽りの家族”との再会が描かれる。その家族のなかでもひときわ強烈なインパクトを残しているのが、“父親”で自称キャプテン・アメリカの宿敵を名乗るアレクセイ/レッド・ガーディアンだ。無精ひげにスーツがはち切れんばかりのわがままボディ、お茶目なキャラクターで、じわじわと密かな人気を確立しつつある彼を演じたデヴィッド・ハーバーを紹介したい。
「ストレンジャー・シングス」への出演でブレイクしたデヴィッド・ハーバー
1975年生まれのハーバーは現在46歳で、2005年の舞台「ヴァージニアウルフなんかこわくない」で第59回トニー賞助演男優賞にノミネートされるなど、早くからその確かな演技力で高い評価を獲得。一方で、映像作品ではなかなか大きな役に恵まれることがなく、『ブロークバック・マウンテン』(05)や『007 慰めの報酬』(08)、『グリーン・ホーネット』(11)、『エンド・オブ・ウォッチ』(12)、『イコライザー』(14)、『ブラック・スキャンダル』(15)といった話題作に立て続けに出演するも、おもに脇役としてキャリアを築いてきた。
そんなハーバーがブレイクするきっかけになったのが、Netflix配信のオリジナルドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。インディアナ州の小さな町ホーキンスを舞台に、少年の失踪事件や超常パワーを持つ謎の少女の出現といった不可解な事件とそれに向き合う人々を描き、ハーバーは警察署署長のジム・ホッパー役で出演している。娘を失うというつらい過去を抱え、酒とドラッグに溺れているが、シーズン2からは主要キャラクターの一人、エル(ミリー・ボビー・ブラウン)の父親代わりを務めるなど、不器用ながらも全力で奮闘する姿が大勢のファンの心を掴んだ。
最近では映画でも印象的な役で彼の姿を確認できる。地球育ちの悪魔の子、ヘルボーイを熱演した『ヘルボーイ』(19)では、善と悪の間で激しく揺れるダークヒーロー像を体現。元傭兵役で登場したNetflix映画『タイラー・レイク -命の奪還-』(20)でクリス・ヘムズワースと激しい取っ組み合いを披露したほか、スティーヴン・ソダーバーグ監督のクライム・アクションで2022年3月に配信予定の『クライム・ゲーム』(21)では、ドン・チードルやベニチオ・デル・トロといった実力派キャストたちとわたり合っている。