今後MCUはどうなる!?マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが語る「ホークアイ」とマルチバースの世界観

インタビュー

今後MCUはどうなる!?マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが語る「ホークアイ」とマルチバースの世界観

アベンジャーズの創設メンバーで、弓の達人であるホークアイを主人公にしたドラマ「ホークアイ」(全6話)が、11月24日よりディズニープラスで配信中だ。本作について、マーベル・スタジオの社長でありマーベル・エンタテインメントのチーフ・クリエイティブ・オフィサーも務めるケヴィン・ファイギをリモートで直撃。「ホークアイ」の撮影秘話をはじめ、今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の注目ポイントについても話を聞いた。

ジェレミー・レナー演じるホークアイことクリント・バートンの良きパパぶりと共に、ド迫力のサバイバルアクションが展開される「ホークアイ」。時間軸は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)の戦いが終わったあとで、ホークアイは家族と平和な暮らしを送っていた。彼はこのままアベンジャーズを辞めて、家族とクリスマスを過ごしたいと思っていた矢先、またもや戦いに巻き込まれていく。

ジェレミー・レナー主演の『ホークアイ』
ジェレミー・レナー主演の『ホークアイ』[c]2021 Marvel

「今回は、クリントがホリデーシーズンに家に帰ってきて、子どもたちを連れてニューヨークへ『アベンジャーズ』のミュージカルを観に行くところから始まります。ところがある事件が起きたため、クリスマスまでには帰ることを約束し、子どもたちを家に帰すことに。アベンジャーの仲間たちがいないなかで、ケイト・ビショップ(ヘイリー・スタインフェルド)という新しいキャラクターが登場しますが、彼女の存在が物語の重要なカギとなっていきます」

「ホークアイの魅力は、特別なパワーやスーパースーツを持ってない点」

『ホークアイ』はディズニープラスにて11月24日(水)より日米独占配信中
『ホークアイ』はディズニープラスにて11月24日(水)より日米独占配信中[c]2021 Marvel

本作で初めて単独主人公となるホークアイだが、これまではアベンジャーズのなかでも、常に誰かを援護射撃するような脇役的ヒーローだった。そんなホークアイの魅力をファイギはどんなふうに捉えてきたのか。

「ホークアイというキャラクターはとても重要なキャラクターではあるけど、彼をバカにして笑う人たちもいました。数少ないアベンジャーズのメンバーでも、彼はハルクやソーのような特別なパワーを持っていなければ、アイアンマンのようにスーパースーツもまとってなくて、ただ弓矢を持っているだけです。でも、むしろ弓矢だけで戦えるというところが彼の魅力なのかもしれない。ホークアイはいろいろとトレーニングを積み、普段から努力をしてきたからこそ、それができているわけですから。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』はディズニープラスで配信中
『アベンジャーズ/エンドゲーム』はディズニープラスで配信中[c]2021 Marvel

また、家族を大切にする家庭人であるというところもすてきです。『エンドゲーム』から観ていただくと、急に家族が消えたあとの5年間、クリントは闇の中に置かれていて、葛藤を抱えながら、なんとかしてヒーローであり続けようとしました。そこで行動を起こしたことで、ホークアイ自身も成長していったと思います。また、クリントの子どもを演じた子役たちもずっと同じ役者が演じているので、その成長も見ていただきたい。加えて今回の『ホークアイ』では、過去にクリントよって救われ、彼から影響を受けたケイト・ビショップという新キャラクターも登場します。2人による継承のドラマもぜひ観ていただきたい」


「ホークアイ」の予告編では、人気アクション映画『ダイ・ハード』(88)を彷彿させるようなシーンもあったので、そう伝えると、ファイギは「『ダイ・ハード』は、最高のアクション映画のひとつだし、クリスマスをテーマにした作品でもあるので、そう言ってもらえてうれしいです。ホリデーシーズンの映画といえば、『アイアンマン3』でも少し触れていますが、私たちは常にいろいろなジャンルの映画をアップデートしていきたいと思っています」と笑顔で語った。

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