ピンク髪、マッチョから『あな番』まで、横浜流星が体現した薫り立つ“男気”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
MENU

コラム 2021/12/31 21:30

ピンク髪、マッチョから『あな番』まで、横浜流星が体現した薫り立つ“男気”

日本中に考察ブームを巻き起こしたドラマ、通称“あな番”の映画化『あなたの番です 劇場版』が現在公開中。ドラマ版に引き続き田中圭と原田知世が年の差カップルを演じ、横浜流星も再び頭脳明晰な二階堂忍(愛称:どーやん)に扮している。横浜はこれまで幅広い役柄を演じてきたが、改めて出演作を振り返ってみると、自分なりの正義を貫く“男気”が薫る瞬間がある。そこで今回は、横浜が体現した印象的なキャラクターに迫ってみたい。


ダークでせつないアンチヒーロー/『きみの瞳が問いかけている』(20)、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」

【写真を見る】背筋バッキバキ!鍛え上げられた身体でキックボクサー役に扮した、横浜流星
【写真を見る】背筋バッキバキ!鍛え上げられた身体でキックボクサー役に扮した、横浜流星[c]2020 「きみの瞳が問いかけている」製作委員会 [c]2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment, Inc.

まずは『フォルトゥナの瞳』(19)の三木孝浩監督による『きみの瞳が問いかけている』で扮した元キックボクサーの篠崎塁。韓国映画『ただ君だけ』(12)のリメイクとなる本作では、極真空手の初段である横浜の卓越した身体能力と見事な背筋が惜しげもなく披露されている。夢をあきらめひっそりと生きていた塁は、視力を失くした明香里(吉高由里子)と勘違いがもとで知り合り、しだいに惹かれあう。横浜は自分が不幸へと追いやった被害者への贖罪と明香里に対する責任を全身全霊でまっとうしようとする塁を熱演した。

また、裏社会で生きる男のダークな魅力を体現したのが、新時代のシニカルミステリー「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」の森島直輝役。大学病院で精神医学を学んだ直輝は、“メンタリストN”という表の顔と、川田レン/“ミスパンダ”(清野菜名)を操る飼育員という裏の顔を持っており、驚異的な身体能力を持つミスパンダと共に法では裁けないグレーゾーンの悪を大胆不敵に暴いていく。実は直輝は、謎の死を遂げた父親の復讐を胸に秘めているのだが、レンとの出会いによって葛藤が生まれる。

仲間と共に夢に向かって突き進むスマイル青年/『チア男子!!』(19)、『キセキ ―あの日のソビト―』(17)

直木賞作家の朝井リョウが実在する男子チアリーディング部をモデルに紡いだ小説を原作とする『チア男子!!』では、男子チア部のメンバーである坂東晴希を演じた。柔道一家に生まれた晴希は幼い頃から柔道の道を歩んでいるが、本当は「誰かを倒すことよりも、誰かと一緒になにかしたい」と考える優しい青年だ。まるで自分事のように他人を応援し、仲間のために涙を流す。そんなしなやかな強さをあわせ持つ晴希の人柄を伝えられるよう、横浜は笑顔を大切にしたという。

ピアノを得意とする歯医者の息子、ナビ(右中)を演じた(『キセキ ―あの日のソビト―』)
ピアノを得意とする歯医者の息子、ナビ(右中)を演じた(『キセキ ―あの日のソビト―』)[c]2017「キセキ ーあの日のソビトー」製作委員会

そして爽やかな笑顔がまぶしいもう一本が『キセキ ―あの日のソビト―』。ボーカルグループ、GReeeeNの名曲「キセキ」ができるまでをグループの誕生秘話と共に描き、横浜はメンバーの一人でピアノが得意な“ナビ”を演じている。前述の晴希と同様にナビもまた仲間と歩むことを大切にしていて、そんな男同士の友情をベタつかせずに表現した横浜の等身大の演技は必見だ。また横浜は、GReeeeN映画プロジェクトの第2弾『愛唄 -約束のナクヒト-』(19)では、突然人生のタイムリミットを告げられながらも全力で生きることを決意する主人公の野宮透を熱演した。

関連作品