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ピンク髪、マッチョから『あな番』まで、横浜流星が体現した薫り立つ“男気”

コラム

ピンク髪、マッチョから『あな番』まで、横浜流星が体現した薫り立つ“男気”

危うさと情熱を内に抱える学生/「初めて恋をした日に読む話」、『いなくなれ、群青』(20)

横浜のターニングポイントとなった作品は?と聞かれたら、2019年に放送されたテレビドラマ「初めて恋をした日に読む話」を挙げる人は多いかもしれない。本作は、主人公であるアラサー塾講師の春見順子(深田恭子)が、タイプの異なる3人の男性と人生を変えるような出会いをする胸キュンラブストーリー。横浜はその男性の一人である塾生の“ゆりゆり”こと由利匡平に。髪をピンク色に染めた不良高校生の由利には父親との確執があるが、順子に猛特訓されながら東大受験に挑むことで人間的に成長していく。恋をした順子への想いがこぼれ落ちた強化合宿のロッジでのシーンが展開する第4話は、横浜の演技の枠を超えた艶っぽさがフルスロットルだった“神回”と言えるだろう。


幼なじみとの再会をきっかけに、自らが暮らす島の真相に迫る七草を演じた『いなくなれ、群青』
幼なじみとの再会をきっかけに、自らが暮らす島の真相に迫る七草を演じた『いなくなれ、群青』[c]河野裕/新潮社 [c] 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

一方、異色の青春ファンタジーでミステリアスな学生に扮したのが『いなくなれ、群青』。ある日突然 “階段島”にやってきた七草は、なぜ自分が謎だらけの島にいるのかわからないまま過ごしていた。しかし幼なじみの真辺由宇(飯豊まりえ)と再会し、彼女から島を出ることを提案されたことで残酷な現実へと突き進んでいく。横浜は悲観主義者だった七草をクールに好演。しかし感情が理性を上回った七草は、由宇を大切に想う気持ちをほとばしらせた。

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