桜井玲香が明かす『ウエスト・サイド・ストーリー』への想い…「よりメッセージ性が強くなり、深く理解できるようになったいまだからこそ、観るべき名作だと思います」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
桜井玲香が明かす『ウエスト・サイド・ストーリー』への想い…「よりメッセージ性が強くなり、深く理解できるようになったいまだからこそ、観るべき名作だと思います」

インタビュー

桜井玲香が明かす『ウエスト・サイド・ストーリー』への想い…「よりメッセージ性が強くなり、深く理解できるようになったいまだからこそ、観るべき名作だと思います」

1961年の映画版ではアカデミー賞10部門を受賞。1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生して以来多くの人を魅了してきた不朽の名作を、ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグが映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』(2月11日公開)。先日発表された第79回ゴールデン・グローブ賞では作品賞や主演女優賞(ともにコメディ/ミュージカル部門)など3部門を受賞しており、アカデミー賞への期待もかかる。

そんないま注目の本作を、数々の舞台やミュージカルで活躍する俳優、桜井玲香がひと足先に鑑賞した。2020年に舞台「ウエスト・サイド・ストーリー」でマリア役が決まっていた彼女にとっても想い入れの深い作品。映画の感想や、歌とダンスの魅力について、じっくり語ってもらった。

ミュージカルなど舞台で活躍する俳優、桜井玲香が『ウエスト・サイド・ストーリー』をいち早く鑑賞!
ミュージカルなど舞台で活躍する俳優、桜井玲香が『ウエスト・サイド・ストーリー』をいち早く鑑賞!

「どうか幸せになってほしい…と願わずにはいられない、応援したくなるカップルでした」

「もう胸がいっぱいで、この感動をどう伝えたらいいのかわからないくらいです。観ている間、ずっと泣いていました。すてきなストーリーはもちろん、楽曲、ダンスもすばらしくて。改めて、名作中の名作なのだと実感しました」と、感動と興奮冷めやらぬ様子で開口一番にコメント。

夢や自由を求めて世界中から多くの人々が集まっていた1950年代のニューヨーク、ウエスト・サイド。しかし、差別や偏見に満ちた社会への不満を抱えた若者たちは、仲間と集団を作り、各グループ同士、激しく敵対していた。ある日、ヨーロッパ系移民が中心の“ジェッツ”の元リーダーであるトニーは、対立するプエルトリコ系移民“シャークス”のリーダーの妹、マリアと出会い、瞬く間に恋に落ちる。しかし、2人の恋はグループの抗争に巻き込まれていく。

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を基に展開する、トニーとマリアの“禁断の恋”。2人の恋模様について、「本当に運命の人に出会ったんだと思いました」と語る桜井。「人生経験がまだ少ない2人が、恋愛を通して大人になっていく。トニーはマリアを守るために更生しようと頑張り、マリアも彼をちゃんと信じて見守るという信頼関係がある。トニーのようにまっすぐ想ってくれる人と恋ができたら、これほど幸せなことはないと思います。自分の家族や仲間を投げうってでも、2人で生きていこう!というあの情熱。どうか幸せになってほしい…と願わずにはいられない、応援したくなるカップルでした」。

【写真を見る】「ロミオとジュリエット」をベースにしたトニーとマリアの“禁断の愛”が観る者の心を震わす
【写真を見る】「ロミオとジュリエット」をベースにしたトニーとマリアの“禁断の愛”が観る者の心を震わす[c]2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

「映像を倍速しているのかな?と思ってしまうくらい、キャスト全員のダンスがパワフル」

20世紀を代表する作曲家で指揮者のレナード・バーンスタインと、ブロードウェイの伝説として知られるスティーヴン・ソンドハイムが生んだ時代を超えて愛されている名曲の数々と、鮮やかにアップデートされたスタイリッシュなダンス。全編が見せ場の連続といえる本作だが、そのなかでも特に印象に残ったシーンについて聞いてみた。

トニーとマリアが初めて出会うダンスパーティのシーンは「もう圧巻!」とのこと。「トニーとマリアが2人きりで落ち合うシーンが本当に美しかったです。この2人はここで恋に落ちたんだ…という胸キュンが詰まっていて、ドキドキしました。その時に流れる『ダンス・アット・ザ・ジム:チャチャ、ミーティング・シーン、ジャンプ』が一番好きです!ダンスもかわいらしくて、2人が見つめ合い、少しずつ近づいていくシーンは、なんてロマンチックなんだろうと思いました」。


シャークスとプエルトリコ系の女性たちが路上でところ狭しと歌って踊る「アメリカ」のシーン
シャークスとプエルトリコ系の女性たちが路上でところ狭しと歌って踊る「アメリカ」のシーン[c]2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ダンスシーンは群舞になると、いっそう迫力が増す。「とにかくキャスト全員のダンスがパワフルでした。映像を倍速しているのかな?と思ってしまうくらい(笑)。シャークスの男女が街中で、アメリカ生活への夢を歌う楽曲『アメリカ』を歌うシーンも、ヒールを履いた女性たちが前進しながら踊っている姿は圧巻!とってもかっこよかったです」。

桜井玲香
1994年生まれ、神奈川県出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格。グループのキャプテンを務め、2019年に卒業。モデル、俳優として舞台や映画で活躍。代表作は舞台「ダンス・オブ・ヴァンパイア」「フラッシュダンス」、映画『シノノメの週末』(21)など。現在舞台「スラップスティックス」に出演中。4月公演のブロードウェイ・ミュージカル「FLOWER DRUM SONG」への主演が決定。


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